具体例で見てみましょう。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
モーツァルト「ピアノソナタ 変ホ長調 K.282 第1楽章」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、8小節目)
ここでは、非和声音も交えながら音が動いているため
1-2拍目はノンペダルで弾くといいでしょう。
左手の5の指でバスが伸びているので
ノンペダルでも音響は希薄になりません。
3-4拍目に書き込んだペダリングは
まさに、今回のテーマである
「少しの工夫で少し音楽が良くなるペダルの使い方」です。
(再掲)
3拍目のペダルは
左手の1の指を連続させて演奏する上段のE音とF音
をつなげるために必要です。
4拍目のペダルは
音響の切れ側をブツっとさせないために使います。
消したいところにおいて
ノンペダルで手での処理に頼ると
音響の消え際がバッサリいってしまうので。
ペダルをフワっと上げると
より一層、消え側がなめらかに。
(再掲)
さらに細かなことを言えば、
2拍目の最終音から3拍目へ移るときに
同音連打があるので
ここを完全につなげる解釈をするのであれば
16分音符ひとつぶん、つなぎのペダルを入れるのもいいですね。
Adagioのテンポなので
充分に可能なペダリングです。
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