【ピアノ】指が重なっても、別の残せる声部は残す

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「指が重なっても、別の残せる声部は残す」
これを原則として
譜読みをしていくようにしましょう。

 

具体例を見てみましょう。

楽曲が変わっても考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ ニ長調 K.576 第2楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、2小節目)

まず、左側の譜例を見てください。

2拍目のウラでメロディと左手パートが重なってくるので

左手の指を上げることになります。

こういったときに

重なっていない音まで上げてしまうケースが聴かれますが、

残せる声部は音価分残さなくてはいけません。

 

実際の奏法としては

右側の譜例のように

左手親指は8分音符ぶんのばして切ってください。

 

同楽章で言うと、

66小節目も

まったく同じような重なりの処理が必要になってきます。

 

「指が重なっても、別の残せる声部は残す」

これを原則として

譜読みをしていくようにしましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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