【ピアノ】「分割」が「短音」にならないように気をつける

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「音価(デュレーション)」についての注意点は、
簡潔に言うと
「うっかり、ラクをしないこと」です。

 

「現代ピアノ演奏テクニック」 著 : エフゲーニ・ヤコブレヴィッチ・リーベルマン  訳 : 林万里子 / 音楽之友社

という書籍に、

以下のような記述があります。

(以下、抜粋)

プラウドは『アーティキュレーション』という本の中で
「今日におけるスラーと分割の程度」を次のように分類した。

スラー
1. 音響的 legato または legatissimo
2. legato
3. 乾いた legato

分割
4. 深い non legato
5. non legato
6. 韻律的に決められた non legato(音を響かせる部分が休止部分と等しい)

短音
7. 柔らかい staccato(mezzo staccato)
8. staccato
9. staccatissimo(最大可能な短音)

(抜粋終わり)

 

ここでいう「分割」が「単音」になってしまっている演奏が

多いように感じます。

 

例えば、

J.S.バッハの8分音符など

ノンレガートで弾こうとしている音が

ピッピッピッ」っと短くなり過ぎているもの。

極端なときには1/4以下くらいの短い音価で

まるでデコピンをするかのように

弾かれています。

そのほうが弾きやすいからこそ

うっかりラクをしてしまうのでしょう。

それか、ほんとうに気が付いていないのであれば

これを機に意識的になって欲しいと思います。

 

上記抜粋はあくまでも

言葉で分類した例であり、

それぞれのあいだのような

微妙なニュアンスが存在するのは確か。

しかし、

non legato

staccato、staccatissimo のあいだには

明らかな違いがあります。

 

目の前の音符に関して

どのようなニュアンスが必要かを判断したら、

上記分類のような細かな使い分けを目指していきましょう。

 

昔に筆者がピアノレッスンを受けたあるとき、

「音価(デュレーション)」のことだけで

レッスンが終わってしまった経験があり、

この辺りについて

意識するきっかけになりました。

 

◉ 現代ピアノ演奏テクニック 著 : エフゲーニ・ヤコブレヴィッチ・リーベルマン  訳 : 林万里子 / 音楽之友社

 

 

 

 

 

 


 

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