​​【ピアノ】音の切れ際に耳をすます②

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本記事は、
​​【ピアノ】音の切れ際に耳をすます
という記事の補足的内容。
本記事単体でもお読みいただけます。

 

「心で弾くピアノ―音楽による自己発見」
著 : セイモア・バーンスタイン  訳 : 佐藤 覚、大津 陽子 / 音楽之友社

という書籍に

以下のような文章があります。

(以下、抜粋)
音楽的なイメージというのは、
サー・クリフォード・カーゾンに示唆されたのである。

あるとき、私が曲の最後の弱い和音に苦労していると、
「フレーズは最後の和音が鳴るとともに終わるのではなく、それが消えていくとともに終わるのだ」
と彼は言った。
(抜粋終わり)

 

この文章は、

音楽的なイメージの話と絡めて

ピアノ奏者は往々にしてフレーズの息が短くなりがちなことを

指摘しているようにも感じます。

まさに、ピアノという楽器が「減衰楽器」だからこそ

注意点として挙がること。

 

多くの弦楽器や管楽器では

発音した音を

ふくらませることも

ふるわせることもできます。

ピアノの場合は

ペダルでダンパーを解放して共鳴を起こしたりはできますが、

すでに出し終わった音に対して

ものすごく大きな変化を与えることはできません。

 

「打鍵(アタック)」や打点には気を配っても

それが済むと

フレーズが終わったつもりになりがちなのは、

減衰楽器だからという理由が強くあるはず。

 

しかし、

どこでフレーズを終わらせるのかを決めるのは

楽器ではなく演奏者。

意識があるかどうかで

フレーズの終わりのニュアンスをコントロールすることができます。

自分の出した音を聴けていれば、

「離鍵(リリース)」の仕方や

ダンパーペダルの離し方などを

気を付けますので。

 

音の切れ際にまで耳をすまして

フレーズの終わらせるところを遅らせましょう。

 

 

◉ 心で弾くピアノ―音楽による自己発見
著 : セイモア・バーンスタイン  訳 : 佐藤 覚、大津 陽子 / 音楽之友社

 

 

 

 

 

 


 

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