【ピアノ】表現しているつもりのアーティキュレーションをもっと魅力的に聴かせるコツ

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アーティキュレーションへ魅力的な表情をつけるためには
「どこへ重みを入れるのか」
という観点が必要になってきます。

 

具体例を見てみましょう。

楽曲が変わっても考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ ト長調 K.283 第3楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、97-102小節)

p で演奏される領域を見てください。

スタッカート中心でありながらも

スラーが含まれていますね。

 

このようなパッセージを音楽的に演奏するコツは

とにかく、スラーに注目すること。

矢印で示したスラー始まりの音に

少しだけアクセントを入れて、

そして、直後のスタッカートは軽く弾く。

 

このようにすると、

スラーの表情が活き活きと見えてきて

相対的にその他のスタッカートの部分ですら

音楽的に聴こえるようになります。

 

「スタッカートはスタッカート、スラーはスラー」

というように

一応アーティキュレーションが表現できていても

それだけでは魅力的に聴こえません。

魅力的な表情をつけるためには

「どこへ重みを入れるのか」

という観点が必要になってくるということです。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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