自分の実力よりも相当高いレベルの大曲ばかりに取り組んでいても
深い音楽観は育ってきません。
そこで、
モーツァルトの緩徐楽章などを教材にして
シンプルな音楽をほんとうに音楽的に仕上げる学習をしたり、
レガートなどの各種奏法を見直すことが
重要な選択となります。
こういった学習に適した作品は
モーツァルトの他にも何作品もありますが、
筆者がおすすめするのは、
R.シュトラウス「Morgen! Op.27-4」
という楽曲です。
この作品は歌曲なのですが、
ピアノ伴奏パートも含めて
ほんとうにシンプルかつロマンティックで美しい。
尺が短く練習しやすいのも利点。
弱奏でカンタービレな演奏をする練習教材として
非常に優れています。
音数こそ少ないのですが、
この作品を美しく仕上げるのは
簡単ではありません。
ちょっとでも
音を出し急いだり
生っぽいダイレクトな音を出してしまうと
一気に台無しになってしまうような
超繊細な音楽です。
是非、挑戦してみてください。
決して元気な Morgen! にならないように気をつけながら。
◉ シュトラウス: 歌曲集 (高声用)/ハル・レナード社/歌曲
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