セヴラック「ひなたで水浴びする女たち(バニュルス=シュル=メルの思い出)」(作曲:1908年)
という作品、譜面を見たことはありますか。
是非、全曲を見てみて欲しいのですが、
「かなり細かく “作曲家自身による” ペダル指示が書き込まれている」
という意味で
珍しい作品のひとつです。
例えば戦後の現代音楽では
作曲家がすべてのペダル指示をしている作品も
かなりありますし、
それらと比べると多いとは言えません。
それでも、この時代(作曲年:1908年)の分かりやすい音楽にあっては
ペダリングの細かな指定という意味で
異色な作品となっています。
本記事は、上記の作品の分析をすることが趣旨ではないので
詳細は別の記事に譲りますが、
踏まえて欲しいのは
「作曲家自身によるペダル指示は、音楽を読み解く超有力情報」
ということ。
◉ どんな音色が欲しいのか
◉ ペダル効果でどこまでを和音化して欲しいのか
◉ 構造的にどの音を強調して欲しいのか
◉ ペダル効果でどこまでを和音化して欲しいのか
◉ 構造的にどの音を強調して欲しいのか
など、作曲家の意図がペダル指示の中に詰まっています。
上記の作品に限らず
「作曲家自身によるペダル指示」
という情報が得られた場合は、
つぶさに観察しつくす姿勢をもってみましょう。
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