【ピアノ】小指で弾く音が豊かに響かない場合のチェックポイント

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巨匠、ジョルジ・シャンドール (1912-2005)
の発言をもとに
小指で弾く音を豊かに響かせるための方法を紹介します。

 

小指というのは

手の側面の筋肉も活用できるので

“細さの割には” 強い指だと言えるでしょう。

しかし、

「小指で打鍵する音を豊かに響かせようと思っても、うまく鳴ってくれない」

悩む方も非常に多いようです。

 

そのような場合の

チェックポイントがあります。

「小指の音を打鍵するときに、手や腕が小指側に傾きすぎていないか」

これを確認してみましょう。

 

「シャンドール ピアノ教本  身体・音・表現」 著 : ジョルジ・シャンドール  監訳 : 岡田 暁生  他 訳5名 / 春秋社

という書籍に、以下のような記述があります。

(以下、抜粋)
より大きな重量をかけることによってではなく、
鍵盤からの距離をより遠くし、より速いスピードで打鍵することによって、
より大きな音量を作り出すのである。
打鍵までの時間が同じなら、遠い距離から打鍵した方が音量も大きくなるのである。
例えば5の指を強調したいなら、腕を親指の方にやや傾ければよいのだ。
(抜粋終わり)

 

「遠い距離」といっても

わずか数cmの世界であり、

極端にやると

叩いてしまう結果になります。

 

シャンドールの記述にひとつ補足。

腕を親指の方へやや傾けることで

小指で弾く音を響かせやすくなる理由がもうひとつあります。

それは、打鍵のタイミングがとりやすくなること。

 

試してみて欲しいのですが、

手や腕が小指側に傾いているときよりも

親指側に傾いているときのほうが

距離があるので、

打鍵することによる発音の点をとらえやすいんです。

 

◉ シャンドール ピアノ教本  身体・音・表現   著 : ジョルジ・シャンドール  監訳 : 岡田 暁生  他 訳5名 / 春秋社

 

 

 

 

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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