【ピアノ】ポピュラーピアノにおける楽譜選びのポイント 6選

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【ピアノ】ポピュラーピアノにおける楽譜選びのポイント 6選

► はじめに

 

ポピュラーピアノの楽譜は種類が豊富で、選ぶ際に迷ってしまうことが多いはずです。

本記事では、楽譜を選ぶ際に役立つ6つのポイントを紹介します。自身の目的やレベルに合わせて、適切な楽譜を選ぶ参考にしてください。

 

► 楽譜選びのポイント 6選

‣ 1. 難易度表示に注意:基準が曖昧なポピュラー楽譜

 

ポピュラーピアノの楽譜にも難易度の目安が記載されていることは多くあります。しかし、特にポピュラー分野の場合は、出版社によって難易度の記載にばらつきがあります。

「初中級」と書かれている作品が、他社の同程度のアレンジで「上級」と書かれていることも。要するに、基準がないのです。

 

クラシックピアノの場合は「全音ピアノピースの難易度表」があまりにも有名なので、他社の名曲集などを見ていても、たいてい難易度の基準が統一されています。

 

ではどうすればいいかというと、デジタルデータで買う場合であれば、必ずサンプルを確認することが大切です。

また、紙の楽譜を通販で買う場合など楽譜の中身を確認できない場合は、その楽譜集の名称と曲名をYouTubeで検索してください

一般の方が投稿している演奏では概要欄に使用楽譜が記載されているケースも多いので、上手くいけば「演奏として」ではありますが、楽譜の中身を確認することができます。

 

それでも上手くいかない場合は最終手段です。

ポピュラーピアノでいう「上級」というのを、全音ピアノピースの難易度表でいう「Cランク」程度と考えましょう。

 

‣ 2.「作曲者監修楽譜」があれば迷わず選ぼう

 

アレンジものが多く出回るポピュラーピアノの分野においては、作曲者自身が編曲、もしくは監修している楽譜の価値は圧倒的。 

作曲者公式楽譜は手に入らない楽曲が多い印象ですが、もし見つけた場合は、難易度さえ合っていれば迷わず選んで良いでしょう。

 

‣ 3.「音源マッチング楽譜集」や「完全コピー楽譜」は比較的安心

 

「音源マッチング楽譜集」というのは、CDなどで音源が発売された後、または同時に出版される、それに準拠した楽譜集のことです。

 

このタイプの楽譜集は、必ずしも作曲家が監修しているわけではなく、音源を元に採譜者が楽譜に起こしているだけの場合もあります。

しかし、元が音源として存在するもの(もしくは同時制作)なので「絶対に弾けないような譜面に当たってしまう可能性は低い」と言ってもいいでしょう。

 

商品名や商品解説に:

・マッチング
・準拠

などという言葉が入っていますので、判別には困りません。ただし、それほど数は多くありません。

 

似たようなものとして、「完全コピー楽譜」というものもあります。「完全」と言っても音源とやや異なる部分があるのが通常なので「音源にかなり近い採譜」と思っておきましょう。

 

‣ 4. お気に入りのアレンジャーを選ぶ

 

近年は編曲者の名前がきちんと掲載されている楽譜も多くなってきました。

さまざまな楽譜へ触れているうちに「このアレンジャーの編曲が好き」と感じ始めることもあるはずです。そうなれば占めたもので、「アレンジャー買い」を検討してみるのもいいでしょう。

アレンジャーで検索をかけて、楽譜を逆引き検索してみてください。

この方法で探していくと、かなりの確率で自身に合う楽譜を見つけることができます。

 

ピアノアレンジは簡単だと思っている方も多いようですが、とても創作者の技術や色が出る分野です。奇跡の1曲で偶然いい編曲を生み出すアレンジャーはいません。

自分にとって良いと思える編曲をしているアレンジャーは、他の編曲でも最低限のクオリティを保っているはずです。

 

偏りすぎないように2-3人の好きなアレンジャーに張り付いておいて、そこから少しづつ広げるようなやり方をとると、魅力的なレパートリーを揃えていくことができるでしょう。

 

‣ 5. デジタル楽譜購入時の注意点

 

ポピュラーピアノの楽譜は、PDFなどのデジタルデータで買うことも多いと思います。

デジタルデータで買う場合、購入サイトは「ぷりんと楽譜」が有名ですね。

 

ぷりんと楽譜で販売されているものは、音楽雑誌「月刊ピアノ」などからの流用もあるので、校正者の細部チェックを通過している楽譜も多いのが信頼のポイントです。

 

ぷりんと楽譜では、「演奏形態」という項目がありますので、一人で演奏したいのであれば、必ず「演奏形態 : ピアノ(ソロ)」というものを買って下さい。まぎらわしい表記が多く、購入ミスが多発しているようです。

 

「難易度」の表記もあるので、特に初心者の方は気をつけて「サンプル」を必ず確認してから購入しましょう

 

‣ 6. 書籍での購入はこんな時におすすめ

 

ポピュラーピアノの場合、その「曲集」でしか手に入らない楽譜でない限りは、「曲集」を書籍で買うのはあまりおすすめできません

ポピュラー分野は流行に左右される部分が大きいので、何十曲も入っている曲集を買ってもほとんどの曲は一生演奏しないことも多いからです。

 

最近では、「曲集」に収載されているのと全く同じ楽譜をデジタル販売してくれているサイトもありますし(上記「ぷりんと楽譜」の一部の楽譜も該当)、まずは、その曲集名を検索かけてみてください。

 

もちろん、単曲買いする場合は書籍やピースで買っても問題ありません。

 

► 終わりに

 

楽譜選びには様々なポイントがありますが、この記事で紹介した6つのポイントを参考に、自身の目的やレベルに合った楽譜を選んでください。

ぴったりの楽譜を見つけることで、ポピュラーピアノの演奏がより楽しくなります。

 


 

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