♬ さまざまなタイプの変奏作品に挑戦したい
♬ 中級レベルで弾ける作品の中からオススメを知りたい
♬ 発表会映えする作品の中から教えて欲しい
こういった「知りたい」情報を全部集めました。
【この記事の結論】
曲名 | 難易度 | こんな方にオススメ |
---|---|---|
ヘンデル「調子の良い鍛冶屋」 | ツェルニー30番 中盤程度〜 |
短い変奏曲をレパートリーにしたい方 |
モーツァルト「ピアノソナタ第9(8)番 K.311 (284c) 第2楽章」 | ツェルニー30番 入門程度〜 |
美しいサロンピースを探している方 |
ベートーヴェン「6つのエコセーズ」 | ツェルニー30番 入門程度〜 |
ピアノソナタ以外のベートーヴェン作品に取り組んでみたい方 |
注 : 本記事で譜例を取り上げている作品は
パブリックドメインになっている作品です。
出版社が独自につけたアーティキュレーションなど
権利に関わる部分は一切表示しておりません。
譜例はFinaleで作成したものです。
■誰に向けた記事か
さまざまなタイプの変奏作品に挑戦したいというあなたへ、
中級レベルで演奏できる楽曲を
3作品チョイスしました。
名曲、モーツァルト「きらきら星変奏曲」
などを紹介してもいいのですが、
今回は
「もっとさまざまなタイプの変奏作品を取り上げる」
ということを念頭に選びました。
結論、以下のような特徴を持った作品からチョイスしています。
【選曲コンセプト】正統的な変奏曲だが、変奏数が少なくコンパクトな作品
【選曲コンセプト】正統的な変奏曲ではなく、「変奏形式」による作品
【選曲コンセプト】正統的な変奏曲ではないが、まるで変奏曲のように感じさせる作品
どれも「ツェルニー30番入門〜中盤程度」で挑戦できます。
これらの名曲について
◉ 楽譜選び
などもご覧に入れていきます。
選曲の基準として、以下の3つのことを考慮しました。
◉ 楽譜が手に入りやすいこと
◉ 3曲とも異なる視点から選ぶ変奏作品であること
また、
初級段階が終わった中級者は
これまで「古典派の作品」に触れてくることが多かったはずです。
そこで、
取り組みやすさを考えて
「バロック〜古典派までの時代の作品であること」
これも選曲基準に入れました。
■中級者用:異なる視点から選ぶ、オススメの変奏作品「3選」
♬ ヘンデル「調子の良い鍛冶屋」
「エアと変奏」
などとも呼ばれる作品。
主題と5つの変奏からなる、いわゆる「正統的な変奏曲」です。
◉ 学習の早い段階から挑戦できる難易度
◉ 発表会映えする、有名で親しみのあるメロディとパッセージ
これらのようなポイントでオススメできるため
チョイスしました。
変奏曲の場合、
その特性上「曲尺がやたらに長い作品」が多いですよね。
しかし、
この作品はとても取り組みやすいシンプルな構成になっています。
楽譜を見ると
少しごちゃごちゃしているように見えなくもありませんが、
テンポ自体は速くないので
見た目よりもずっと手になじみやすいはず。
楽譜は「ヘンレ版」を使うといいでしょう。
一方、
「今すぐに弾きたい」
「もっと安く手に入れたい」
という方は、
ヘンレ版ではありませんが
「ぷりんと楽譜」を利用すれば
単曲のデジタルデータ(PDF)で購入できます。
(URLをクリックしていただくと
「ぷりんと楽譜」の該当ページにリンクできます。)
» 愉快な鍛冶屋(Georg Friedrich Handel) /ピアノ(ソロ)
♬ モーツァルト「ピアノソナタ第9(8)番 K.311 (284c) 第2楽章」
この作品は
以前に別記事でも紹介したのですが、
比較的弾きやすい上に、本当に美しいロマンス。
正統的な変奏曲ではなく、「変奏形式」による作品です。
◉ 学習の早い段階から挑戦できる難易度
◉ いかにもモーツァルトらしい、美しすぎるメロディ
これらのようなポイントでオススメできるため
チョイスしました。
2005年に放送されていた
「スーパーピアノレッスン モーツァルト編」
の初回放送で取り上げられたことでも知られるようになった楽曲です。
楽譜は「ヘンレ版」を使うといいでしょう。
一方、
ぷりんと楽譜で販売されている
「Hal Leonard 版」を手に入れるのもアリです。
全楽章が収載されています。
» Sonata In D Major, K. 311(Wolfgang Amadeus Mozart)
♬ ベートーヴェン「6つのエコセーズ」
この楽曲は、
「正統的な変奏曲ではないが、まるで変奏曲のように感じさせる作品」
という点で、少し変わった一曲です。
◉ 学習の早い段階から挑戦できる難易度
◉ ピアノソナタ以外のベートーヴェンのピアノ作品に触れられる
これらのようなポイントでオススメできるため
チョイスしました。
「6つのエコセーズ」とは言えども、
抜粋はせずに、6つ続けて演奏されるのが通常です。
初歩段階の教材として使用されることが多いのですが、
その楽曲の良さもあり
「フリードリヒ・グルダ」など
著名なピアニストもレパートリーにしています。
学習教材にとどまらず
今後もずっとそばに置いておける一生モノの作品になります。
楽譜は「ヘンレ版」を使うといいでしょう。
一方、
ヘンレ版ではありませんが
「ぷりんと楽譜」を利用すれば
単曲のデジタルデータ(PDF)で購入できます。
» エコセーズ(Ludwig van Beethoven) /ピアノ(ソロ)
本記事はここまでです。
紹介した3作品は
シンプルでありながらも「一生のレパートリー」になるので
挑戦しない理由がありません。
少しでも気になった作品があったら
今すぐ取り組んでみましょう。
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg
筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。
コメント