小指というのは
手の側面の筋肉も活用できるので
“細さの割には” 強い指だと言えるでしょう。
しかし、
「小指で打鍵する音を豊かに響かせようと思っても、うまく鳴ってくれない」
と悩む方も非常に多いようです。
そのような場合の
チェックポイントがあります。
「小指の音を打鍵するときに、手や腕が小指側に傾きすぎていないか」
これを確認してみましょう。
「シャンドール ピアノ教本 身体・音・表現」 著 : ジョルジ・シャンドール 監訳 : 岡田 暁生 他 訳5名 / 春秋社
という書籍に、以下のような記述があります。
(以下、抜粋)
より大きな重量をかけることによってではなく、
鍵盤からの距離をより遠くし、より速いスピードで打鍵することによって、
より大きな音量を作り出すのである。
打鍵までの時間が同じなら、遠い距離から打鍵した方が音量も大きくなるのである。
例えば5の指を強調したいなら、腕を親指の方にやや傾ければよいのだ。
(抜粋終わり)
より大きな重量をかけることによってではなく、
鍵盤からの距離をより遠くし、より速いスピードで打鍵することによって、
より大きな音量を作り出すのである。
打鍵までの時間が同じなら、遠い距離から打鍵した方が音量も大きくなるのである。
例えば5の指を強調したいなら、腕を親指の方にやや傾ければよいのだ。
(抜粋終わり)
「遠い距離」といっても
わずか数cmの世界であり、
極端にやると
叩いてしまう結果になります。
シャンドールの記述にひとつ補足。
腕を親指の方へやや傾けることで
小指で弾く音を響かせやすくなる理由がもうひとつあります。
それは、打鍵のタイミングがとりやすくなること。
試してみて欲しいのですが、
手や腕が小指側に傾いているときよりも
親指側に傾いているときのほうが
距離があるので、
打鍵することによる発音の点をとらえやすいんです。
◉ シャンドール ピアノ教本 身体・音・表現 著 : ジョルジ・シャンドール 監訳 : 岡田 暁生 他 訳5名 / 春秋社
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