【ピアノ】scherzandoの表現方法に迷ったら

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♬ scherzandoとは?

♬ 用語は知っているけど、表現方法が分からない

 

本記事で、こういった疑問が解決します。

 

 

「scherzando」とは

「おどけて、戯れるように」

といった意味で、

「スケルツァンド」と読みます。

ベートーヴェンが内容形式ともに完成させた

「scherzo(スケルツォ)」とは別の用語。

 

楽曲の途中に

「dolce」「cantabile」

などと書かれているようなやり方で

発想標語として「scherzando」と指示されます。

ほんとうに多くの楽曲で出てきます。

 

「おどけて、戯れるように」

言葉では簡単に言えますが、

果たして、どのように演奏へ反映させればいいのでしょうか。

 

ピアニストの演奏を聴いていると、

絶妙にテンポを揺らして

「意地悪さ」や「不安定さ」を演出していたりすることが多くあります。

 

こういったニュアンスの表現は

その楽曲に必要だと思えば

積極的に取り入れてもいいでしょう。

しかし、

どう揺らせばいいか分からなかったりと

ややハードルが高いのは確かです。

 

そこで、

もっとハードルが低い方法もお伝えします。

「ダンパーペダルの使用を最小限にする」

というやり方。

 

ダンパーペダルを使用しているときのサウンドに比べ、

未使用のときのサウンドは

「軽さ、ドライさ」が際立ちます。

楽曲にもよりますが、

このニュアンスが

scherzandoの表現に一役買う場合は

とても多いのです。

 

「ペダルありでもなしでも成立するところは、すべてノンペダルで演奏する」

これぐらい極端に試してみましょう。

また、

「軽さ」に関連して

テンポは前向きのほうが

scherzandoのニュアンスが出ます。

 

ペダリングやテンポの工夫だけでは

「scherzandoさ」を充分に表現できるわけではありませんが、

まずはここからです。

必ず録音して聴き比べながら練習していきましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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