【ピアノ】ツェルニー作品の演奏ポイント解説集:譜例付き実践ガイド
► はじめに
本記事では、ツェルニーのピアノ作品における実践的な演奏アドバイスをまとめています。各曲の重要なポイントを、譜例とともに具体的に解説していきます。
この記事は随時更新され、新しい作品や演奏のヒントが追加されていく予定です。
► ツェルニー100番練習曲 Op.139
‣ 第3番
※ 中級以上の学習者がこの楽曲をやり直すことを想定し、やや高度な内容を扱っています。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)
原曲では、アーティキュレーションやダイナミクス記号は一切つけられていません。学習用楽譜などでの記載のアーティキュレーションは、編集によるものです。
ダンパーペダルは音を伸ばすためだけに使うのではありません。
バロックや古典派の作品におけるダンパーペダルの使い方として、「強拍のビートを出す」という使い方があります。譜例の使い方がそれです。
強拍でチョンっと踏んで滑らかに離す。そうすることで強拍にビート感が出ると同時に、ベースの音に倍音がついて印象的な耳に残るベース音になります。
例えば1小節2拍目では、もう1拍目のベース音は消えているわけですが、ペダリングで印象的な耳に残るベース音にしていることで、消えても「耳に残っている」効果を出せます。
中級者以上の方でも、ペダリングのテクニックを習得したい方は一度この楽曲に戻って練習してみましょう。
第3番をさらに深く学びたい方は、以下の電子書籍を参考にしてください。
・大人のための独学用Kindleピアノ教室 ツェルニー100番で学ぶ 革命的楽曲解釈
► 終わりに
本記事では、実践的な演奏アプローチを紹介していますが、これらはあくまでも一つの解釈として捉えていただければと思います。
今後も新しい作品や演奏のヒントを追加していく予定ですので、定期的にご確認いただければ幸いです。
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