【ピアノ】分析していて訳の分からない素材が出てきたときの心の持ち方

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作曲家は
すべてを見通して完成したうえで
ようやく書き始める場合だけではなく
作りながら育てていく方式をとることもあります。

 

ピアノで弾こうとしている作品の

「楽曲分析(アナリーゼ)」をしていると、

何のために出てきたのかよく分からない突発的なメロディやリズム

に出逢うことがあります。

 

このようなときに

いちばんやってはいけないのは

作曲家の気まぐれだと早とちりすることです。

 

多少の例外はありますが、

たいていの力のある作曲家は

一度提示した素材をムダにしないので

どんどん先を見ていくと

関連する内容を見つけることができます。

それが隠されたカタチで出てくるのか

分かりやすく出てくるのかは

作品によりますね。

 

作曲家は素材を自分との対話式で育てていきます。

別の分野の例を出しましょう。

小説を読んでいると

いきなり訳の分からないキャラクターが出てくることがありますが、

あれって、必ずしも最終的な役割まで見通されているキャラクター

というわけではなくて、

一回出した後に 

小説を書き進めるにしたがって育てていくケースも多いそう。

作家自身がまだよく分からないままそのキャラクターを置くということ。

作曲でもこれと似た制作方法はよくとられます。

 

すべてを見通して完成したうえで

ようやく書き始める場合だけではなく

作りながら育てていく方式があるということを

頭のどこかへ置いておくと、

訳の分からない素材が出てきたときに

その後を楽しみに分析する心を持つことができるでしょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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