【ピアノ】歌曲のピアノ編曲:音楽表現を深める学習法
► はじめに
本記事では、歌曲のピアノ編曲を通じて、音楽表現の奥深さを探求することを提案しています。
ピアノは「減衰楽器」という特性上、歌曲の長いフレーズを表現するには特別な注意が必要です。
► 取り組む際の重要なポイント
1. 音の持続と意識
ピアノでは打鍵後すぐに音が消えてしまいますが、フレーズの息の長さを保つためには、打鍵し終わった後も響いている音を「聴き続ける」意識を持ちましょう。
2. 適切な難易度選び
フレージングの学習には、自分のレベルより少し易しい作品を選ぶことをおすすめします。メカニック的な難しさに振り回されず、音楽表現に集中できるからです。
► おすすめの楽曲
‣ 初級〜中級者向け
·「歌の翼にのせて」(メンデルスゾーン)
・難易度:初中級(全音ピアノピースBランク)
・発表会の定番曲
・フレージング学習に最適
楽譜について
「全音ピアノピース」の他、以下の方法で入手可能です:
ぷりんと楽譜(単曲PDFでお求めやすい)
» 歌の翼に(Felix Mendelssohn) /ピアノ(ソロ)
·「からたちの花」(山田耕筰)
・難易度:中級(全音ピアノピースCランク)
・日本の童謡をピアノ編曲で味わえる
・風変わりなレパートリーの拡大にも最適
山田耕筰自身がピアノ演奏が得意だったということもあり、彼のピアノの譜面には細かなニュアンスが多く書き込まれているのが特徴です。
楽譜について
「全音ピアノピース」で入手可能。
‣ 中級〜上級者向け
·「献呈」(シューマン=リスト)
・難易度:中級以上(全音ピアノピースFランク)
・美しい旋律と華やかな音楽表現
・リストの編曲の中では比較的取り組みやすい作品
楽譜について
「全音ピアノピース」の他、以下の方法で入手可能です:
ぷりんと楽譜(単曲PDFでお求めやすい)
» 献呈(R. シューマン(ピアノ編曲:F. リスト)) /ピアノ(ソロ)
► 練習のコツ
・ダンパーペダルを使いながらも、音と音のつながりを意識する
・メロディーラインの持続感を常に意識する
・原曲の歌詞のまとまりからもフレーズの在り方を読み取る
► おわりに
歌曲のピアノ編曲への取り組みは、単なる技術的な練習を超えて、音楽のさらなる魅力を理解する素晴らしい機会です。
本記事の内容を参考に、自身のペースで着手してみましょう。
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