【ピアノ】失敗しない防音マンションの選び方

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♬ 賃貸防音マンションを選ぶ際の注意点を知りたい

♬ 防音マンションではどれくらい音漏れがあるのか目安を知りたい

♬ 「楽器演奏専用物件」と「楽器(相談)可物件」の違いを知りたい

 

こういったことを知りたいあなたへ

筆者の経験、すべてお伝えします。

 

 

筆者自身は

音大生の頃は

「音大生用防音マンション」

以降も

「楽器演奏専用マンション」

「楽器相談可マンション」

「楽器演奏不可マンション(事務所として)」

など様々な賃貸物件に住んできました。

その経験から

「失敗しない防音マンションの選び方」

についてまとめましたので、

引っ越しを検討されている方は参考にしてください。

「趣味でピアノを楽しまれている方」

「専門を目指している方」

どちらにとっても有益な内容になっているはずです。

 

■失敗しない防音マンションの選び方

♬ 音大生用防音マンション

 

学生だけが入居できる「音大生用防音マンション」には

「女性限定」の物件が多い傾向にあります。

それはそうですよね。

音楽大学の学生のうち

作曲科や指揮科などは例外ですが、

それ以外の演奏科は女性の割合の方が圧倒的ですし、

物件として女性限定になっていた方が防犯の面でも安心できるのは普通の考え方です。

もちろん

男性が入居できる物件であっても、

「音大生用防音マンション」とうたっている物件の場合

防犯の面ではしっかりしているところが多い印象です。

 

東京近郊部での音大生用防音マンションを多く取り扱っている

有名な某企業がありますが、

「敷金・礼金ともに2か月」なんていう物件も多い。

それでも人がはいるんです。

それぐらい音大生の練習環境は重要なのですね。

 

また、全項目ともに共通事項として、

「練習時間の時間制限」についてもよくチェックする必要があります。

筆者は24時間演奏可能物件よりも

時間帯が決められている物件の方が

練習に集中できると感じました。

いつでも弾けると思うと怠けたり先延ばしにしがち。

時間制限など

ある程度自分の行動に拘束があると

集中するきっかけになるのです。

 

音漏れに関しては、

あくまで一例ではありますが、

「24時間演奏可能物件」の場合は

真夜中にガンガン弾いても

他の部屋にはほとんど聴こえない造りになっています。

一方、

「〜23:00」などと時間制限がある物件の場合は

隣室はもちろん他の階からの音も聴こえてくるケースがほとんど。

しかし、制限時間の中でやっているので

みんなそれは当然のこととしてクレームになることはまずありません。

「10:00〜20:00」など、時間制限がかなり狭く設定されている物件は

物件自体の防音の性能がそれほどよくないケースがほとんどです。

もちろん、趣味で演奏するのであれば20:00までに練習を済ませればいいと思うかもしれませんが、

防音の性能がそれほどよくなければ

それだけ自分の部屋にも相手の音が大きく聴こえてきます。

このあたりは

内見時にチェックをしたり

担当者にガーガー言って根掘り葉掘り調べる必要があります。

 

いいですか、

よく勘違いされているのですが、

楽器演奏ができるマンションに入るということは

周りの住人も楽器を演奏する方ばかりだということです。

楽器演奏不可の物件の方が、静かさで言ったら圧倒的に静かです。

本当に静かな環境を求めて防音マンションに入居するのなら

それは「24時間演奏可能物件」に入るしかありません。

 

防音室の造り自体を簡潔に学びたい方には

「音楽録音スタジオにおける音響設計ガイドブック」(出版:JAPRS)

という書籍が参考になるでしょう。

 

♬ 楽器演奏専用マンション

 

「音大生用防音マンション」と共通する点もありますが、

こちらは、いわゆる「学生以外も入れる物件」のことを指します。

 

「鉄筋コンクリート造」の物件を選ぶことがポイントです。

(先ほどの「音大生用防音マンション」はそのほとんどが「鉄筋コンクリート造」です。)

まれに「木造」もありますが、

音を出して生の楽器を練習したいのであれば

選ばない方が得策です。

木造だと、楽器の音どころか生活音まで聴こえてくるからです。

 

それから、

一人で入居する部屋の場合は「ワンルーム」は避けましょう。

ワンルームでは、玄関と居室(ピアノを練習する部屋)の間に扉がないので

練習音が共用スペースまでダダ漏れです。

練習時間が決まっているので

みなさんお構いなしでガンガン演奏しますが、

ワンルームだとそれだけ相手の音も聴こえてくるのです。

自分の音をよく聴いて練習することができません。

 

物件名は書きませんが、

東武東上線沿いにある某物件に

「楽器専用アパート、木造、ワンルーム、練習時間は相談、賃料は安くない」

というものがあります。

ピアノが弾けるのだろうかと思って

関連会社に伺ってみたことがあります。

そうしたら、

「ピアノはね、はいるのであれば入れてもいいですよ」

とのこと。

つまり、ピアノを弾いているような人は普段入らないということです。

音が大きくないクラシックギターなどを演奏する住人は

いらっしゃるとのことでした。

全員が本格的にピアノを弾くわけではありませんし、

全員がいい条件の物件に入れるわけではありません。

みんなそれぞれ金銭的な事情と相談しながら

物件を選んでいるのはよくわかります。

しかし、

あえてこのような物件を選ぶのには

「待って」

と声をかけたくなります。

 

ちなみに、

どの楽器を演奏していいのかも物件によって決まりがあります。

「声楽」「ドラム」あたりは

音がよく通るからかNGリストに挙がっていることが多いので

物件資料をよく確認する必要があります。

 

最低限の部分をまとめると、

理想は「鉄筋コンクリート造」の「1K(居室と玄関が扉で区切られているタイプ)」

となります。

欲を言えば、

「角部屋」が取れればなお良しですね。

隣人が居ない側の壁にピアノをつければ練習に集中できます。

 

♬ 楽器(相談)可マンション、アパート

 

このタイプの物件は、

楽器好きが集まっている物件だけれども

防音構造には一切なっていないことがおおかたです。

もちろん、上記の専用マンションよりもリーズナブルですが、

毎日しっかりと練習したいのであればオススメできません。

一つの目安としては、

「練習時間の制限時間が決まっているかどうかを管理会社にきいてみる」

これがポイント。

もし決まってさえいれば、その時間中なら文句は言われないということです。

生のピアノで音を出すことはできるはずです。

その代わり、

周りの音もメチャクチャ聴こえてきますので

それだけは覚悟してから入居しましょう。

 

♬ まとめ : 物件選びは慎重に

 

「あれはダメ、これもダメ」

などと色々な注意情報をお伝えしてしまいました。

こういったことを基本的傾向として知った上で

最終的にはご自身の予算と相談して決定すれば

それは失敗ではありません。

 

「音」というのはとてもいいものですが、

場合によってはストレスの原因にもなります。

それに、

楽器を運ぶ代金もかかるので

失敗してしまったらすぐに引っ越すのは大変。

物件は慎重に選びましょう。

 

◉ 引越しに伴い、電子ピアノを購入し、生のピアノを手放す
◉ 引越しに伴い、古い生のピアノを新しい楽器に新調する

などといったことをお考えの方は、

以下の記事も参考にしてください。

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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