【ピアノ】停滞期でも「前へ進んでいる」と実感できる習慣

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【ピアノ】停滞期でも「前へ進んでいる」と実感できる習慣

► はじめに

 

ピアノの練習を続けていると、「今日は昨日より上手くなっているのだろうか」と悩んでしまう時期が誰にでも訪れるでしょう。特に弾き込みの段階では、成長を実感しづらいのは当然のことです。

しかし、日々の学習の中に「確かに前へ進んでいる」と思える要素を意識的に組み込むことで、継続のモチベーションはぐっと変わってきます。ここでは、停滞感を感じやすい時期に試してほしい、いくつかのアプローチを紹介します。

こうした悩みをより体系的に整理したものとして、以下の記事も参考になります。

【ピアノ】練習の継続とモチベーションに関する記事まとめ

 

► 4つのアプローチ

1. 1日1曲を「聴いて知る」積み上げ

 

知らない作品を知るという行為は、それ自体が確実な積み上げです。1日1曲、新しいピアノ作品を聴く習慣をつけてみましょう。

テーマとする作曲家を決めて聴き進めるのが取り組みやすい方法ですが、作品数が多くて何から始めればいいか迷うこともあるでしょう。そんなときには、「アルバムを丸ごと聴いてしまう」というやり方が効果的です。

 

おすすめの手順:

手順1:作曲家縛りのアルバムを1枚用意する
CDでもサブスクでも構いません。特定の作曲家に絞ったアルバムを選びましょう。アルバムに収録されている作品は、その作曲家を語るうえで外せない曲が中心になっていることが多く、学習の入口として最適です。

手順2:聴く学習 or 楽譜を見ながら聴く学習
もし楽譜が手に入る場合は、楽譜を目で追いながら音源を聴いていくのがおすすめです。気になった箇所はピアノで音を出して確認する、メモを書き込むなど、能動的に関わることで楽曲との距離がぐっと縮まります。

手順3:ひと通り学んだら日常的に流しっぱなしにする
全曲をひと通り学んだら、あとは日常生活の中でそのアルバムをBGMとして流しっぱなしにしてみてください。楽譜を見ながら向き合った経験があるぶん、ただ流し聴きするだけとは別次元の親しみ方ができます。

このサイクルを何枚かのアルバムで繰り返していくと、「知っている作品」が着実に増えていきます。

 

全音ピアノピース一覧表の活用

全音ピアノピースを購入すると、裏面に難易度付きの楽曲一覧表が掲載されているので、この一覧を「未知の作品を探すリスト」として使う方法もあります。

掲載されている作品はピアノ学習者が知っておくべき名曲ばかりですが、有名曲以外は意外と聴いたことがないものも多いのではないでしょうか。このシリーズに収録されているピアノ曲をすべて知っている状態を長期目標として、少しずつ聴き進めていきましょう。

 

こういった1日1曲学習のお供には、簡潔な楽曲解説も載っている「ピアノ音楽事典」を活用するのもおすすめです。詳しくは、【ピアノ】ピアノ音楽事典系5冊の徹底比較レビュー:学習目的別の選び方ガイド をご覧ください。

 

2. 毎日の練習に「譜読み」を少しでも入れる

 

弾き込みの段階では「今日は昨日より下手だった」と感じる日もあります。それは決して後退しているわけではないのですが、気持ちとしてはつらいものがあります。

そこで意識的に取り入れてほしいのが「譜読み」です。

1小節読めば1小節分、1ページ読めば1ページ分、確実に新しい音楽を自分の中に取り込んだことになります。運指やペダリングを決めて楽譜に書き込んだ事実は、次の日に少し弾けなくなったとしても変わりません。これが弾き込みとの大きな違いです。

新しい曲を増やすことだけが目的ではなく、「今日も前へ進んだ」という感覚を毎日得るために、練習の中に譜読みの時間を少しでも確保してみてください。

 

譜読みがメンタルに効く理由と、より詳細な取り入れ方は、【ピアノ】譜読みはメンタルに効く究極の生存戦略 で解説しています。

 

3. 「概ねできた曲」から毎日1つ新しい発見をする

 

「もう大体弾けるようになった」と感じている作品こそ、実は深く向き合う価値があります。表面的に弾けているだけで、まだ見えていないものが必ずあるからです。

毎日の練習で、今まで気づいていなかった何か一つを見つけることを習慣にしてみましょう:

・楽譜上の細かな指示の見落とし
・フレーズの区切り方や息づかいの新しい解釈
・声部間のバランスや内声の扱い方
・運指を変えたときの音色の違い

何も思い浮かばないときは、他のピアニストの演奏を聴いてみるのが近道です。自分とは異なるアプローチに触れることで、新たな視点が生まれてきます。

この「発見を探す姿勢」がある限り、練習は反復ではなく探求になります。

 

「新しい発見」と同時に、「忘れてしまっていることのリマインド」も重要です。詳しくは、【ピアノ】書き込みを読み直す定着学習法:分析を「自分のもの」にする をご覧ください。

 

4. 音楽書籍を読む

 

ピアノの上達という観点からは遠回りに見えるかもしれませんが、音楽書籍を読むことも立派な積み上げです。

知識系の本であれば読んだぶんだけ知識が増え、練習法に関する本であれば試してみるアイデアが増えます。こうした積み重ねが、いつか音楽好きな人との会話を豊かにしたり、自分の練習の仕方に変化を与えることにもつながることを理解しましょう。

「弾くことだけが練習ではない」という視点を持つことで、ピアノから離れている時間にも学びの余地が生まれます。

 

「今の自分」に必要な一冊が見つかる、レビューライブラリーを作りました。

レベル別:ピアノ独学者のための学習参考書籍ライブラリー

 

► 終わりに:「同じ繰り返し」にしないことが、続ける秘訣

 

職場を早期に離れる理由として、「このままずっと同じことの繰り返しになるだけだと思ったから」という声は少なくありません。これは音楽の学習においても同じで、毎日がただの繰り返しに見えてきたとき、人はひっそりとやめる準備を始めてしまいます。

でも実際には、やり方次第で毎日を発見の連続にすることができます。

・弾き込みの時期であっても、その曲から毎日一つ何かを見つけようとする
・1日1曲でいいので、新しい作品を聴くか初見で弾いてみる
・毎日の練習に「譜読み」を少しでも入れる
・音楽書籍を読む

こうした小さな工夫が積み重なると、毎日がわずかずつでも新しい体験になります。知的好奇心が満たされ続ける環境を自分でつくることができれば、1年後もきっと、楽しみながら音楽を続けていられるでしょう。

 

「練習を続ける仕組み」を知りたい方は、こちらで体系的に解説しています。

【ピアノ】練習の継続とモチベーションに関する記事まとめ

 


 

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