【ピアノ】「この練習やるべき?」と迷う方へ:判断基準と消耗を止める考え方

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【ピアノ】「この練習やるべき?」と迷う方へ:判断基準と消耗を止める考え方

► はじめに

 

ピアノの練習で、「基礎練習はやるべき?」「ハノンは必要?」「楽式の勉強は必要?」などと迷ったことはありませんか?

そう思いながら、結局やるわけでもなく、かといって完全に気持ちを手放すわけでもない。そんな「宙ぶらりん」の状態は、想像以上に心のエネルギーを削っていきます。

せっかくピアノに向かうのであれば、その時間は心から音楽に浸れるひとときであってほしい。そのためには、技術を磨くことと同じくらい、「心のノイズを整理すること」が大切です。

本記事では、そんな「やるべきかもしれないのにやらない」という感覚がなぜ人を消耗させるのか、そしてどうすればその重荷を下ろして軽やかに鍵盤に向き合えるようになるのか、具体的なヒントをまとめました。

 

ハノンについて迷っている方は、「ハノンは本当に必要なのか?」「ハノンの使い方は?」をまとめた以下の記事も参考にしてください。

【ピアノ】ハノン関連記事まとめ:導入時期・各番号のポイント・活用法

 

► ピアノ練習で「やるべきか迷い続ける」と消耗する理由と対処法

‣ 頭の片隅に、ずっといる「アレ」

 

ピアノを練習していると、こんな気持ちが頭をよぎることがあると思います:

・「スケールやアルペジオ、ちゃんとやったことないんだよな…」
・「基礎不足が上達の壁になってる気がするけど、今さらどこから手をつければ」

実際に取り組んでいるわけでもなく、かといってきれいに手放したわけでもない。そういう「中途半端な状態の気持ち」が、ずっと頭の片隅に居座り続けている状態です。

この状態、意外と消耗します。練習中にふと思い出しては小さな罪悪感が生まれて、でも結局何もしない。それが繰り返されることで、ピアノを弾くこと自体がじわじわと重くなっていくことがあるのです。

 

‣「やらない」より「決めない」ほうがしんどい

 

「やらない」と決断した場合、その話題は頭から消えます。「やる」と決めた場合も、あとは実行するだけです。一番消耗するのは、そのどちらにも踏み切れないまま、考え続けることです。

毎回「どうしようかな」と考えるたびに、少しずつエネルギーが削られていきます。趣味は「楽しいからこそ続くもの」なので、その楽しさの手前にいつも小さな引っかかりがあると、長い目で見てゆっくりと影響が出てきます。

「決めないでいること」そのものが、一種の消耗である——そう気づくと、少し楽になれるかもしれません。やってみて「自分には今必要なかった」という結論になったとしても、それは前進です。ずっと「どうしようかな」と思い続けることとは、全く違います。

 

‣「とりあえず一度やってみる」で十分

 

お金や時間がかかり過ぎないことであれば、まず一度試してみることをおすすめします。「合うかどうか」は、やってみないと本当に分からないからです。

例えば、こんな小さな試し方で構いません:

・「楽式論」を毎日1ページ読んでみる
・ハノンをやったことがないのであれば、スケールだけでもやってみる

「数週間試してみたけど、自分には今ピンとこなかった」という体感は、何ヶ月も悩み続けることよりずっと価値のある情報です。その体感が得られた時点で、その悩みは頭から解放されます。

逆に「やってみたら思いのほか手応えがあった」となれば、自信を持って続けられるでしょう。どちらに転んでも、中途半端な状態よりずっといい状態になれます。

 

選択肢 消耗度 心の状態 特徴・影響 具体的な対処法
やる 低〜中 集中・充実感 ・練習そのものに集中できる
・上達に繋がる可能性も
・無理のない計画を立てる
・決めた範囲を遂行する
やらない なし 解放・スッキリ ・脳のメモリが解放される
・他の練習にリソースを割ける
・「今は不要」ときれいに手放す
決めない 最大 罪悪感・停滞 ・「宙ぶらりん」でエネルギーを消耗
・練習の楽しさが半減する
・「お試し期間」を設けて試す
・コストの小ささで判断する

 

楽式を学ぶおすすめ教材に関しては、【ピアノ】名著「楽式論」がピアノ学習者に必須な理由:70年を超える影響力 で解説しています。

 

‣ 必要以上に大きく動く必要はない

 

ただし、「やらないといけない気がする」という感覚を解消するために、必要以上に大きく動く必要はありません

例えば、すでにショパンのエチュードがある程度弾けているのに「やっぱり基礎からやり直そう」と、何年も前の教材(ツェルニー30番 など)を一から全部やり直す——これは少し話が違います。「ちゃんとやっている自分」への安心感を求めているだけで、今の自分が本当に必要としているものとずれている可能性を疑ってみなくてはいけません。

大切なのは「今の自分に足りていない部分を、小さく補う」という発想です。基礎を丸ごと再履修するのではなく、引っかかっている部分だけをピンポイントで試してみる。それで十分なことがほとんどです。

 

迷ったときは、次の判断軸で考えてみてください:

・全部やる必要があるのか、それとも一部だけで事足りるか
・それを試すのに、どれくらいの金銭的・時間的コストがかかるか

コストが小さければ、悩むより先に試す。コストが大きければ、じっくり見極める。この判断軸を持っておくだけで、「なんとなく気になったままにしてしまう」状態からは抜け出しやすくなります。

 

基礎練習については、【ピアノ】基礎学習の効果的なアプローチと実践方法 でも詳しく解説しています。

 

► ピアノ練習で迷ったときの判断基準チェックリスト

 

基本方針:やってないことに悩んで頭が支配されるくらいであれば、やってしまう

一方、全部をやっていたらリソースが足りなくなるので、以下に該当するものだけは慎重に判断しましょう。

判断の軸 自分への問いかけ
真の必要性 単なる安心感のためではないか?
やり直し範囲の適正化 全部やり直そうとしていないか?気になる箇所だけで済まないか?
試行コスト あまりにも大きな金銭的・時間的コストをかけようとしてしまっていないか?

 

► 終わりに:ピアノを長く楽しむために

 

ピアノは、長く続けてこそ深まっていくものなので、「やらないといけないかもしれないこと」をずっと抱えたまま歩き続けるのは、もったいないことだと思います。悩み続けるコストと、小さく試すコストを比べてみてください。多くの場合、後者のほうがずっと安いはずです。

決めることが、消耗を止める最初の一歩です。

 

【ピアノ】基礎学習の効果的なアプローチと実践方法 では、ピアノ基礎学習の重要性と効果的な練習方法を解説しています。本記事の内容をより深く学びたい方はぜひご覧ください。

 


 

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