【ピアノ】アンドレ・ギャニオン「愛につつまれて」難易度と弾き方解説

スポンサーリンク
スポンサーリンク

【ピアノ】アンドレ・ギャニオン「愛につつまれて」難易度と弾き方解説

► はじめに

 

美しい旋律とピアノ的な書法が見事に調和した「愛につつまれて(L’amour Reve)」。

アンドレ・ギャニオンの代表作の一つとして長く演奏され続けるこの曲は、その親しみやすい曲調と取り組みやすい演奏難易度から、クラシック学習者のレパートリーとしても注目されています。

 

► 作品内容について

‣ 作品概要

 

アンドレ・ギャニオンは優れたピアニストとしても知られる作曲家です。

「めぐり逢い」と並ぶ代表作であるこの曲では、アルペジオを基調とした伴奏が美しい旋律を優しく包み込み、クラシック音楽に親しんだ演奏者にとっても、自然な音楽の流れを感じられる作品となっています。C-dur(ハ長調)で書かれており、ピアニストでもある作曲者ならではの、手になじむ自然な書法で綴られています

テレビドラマ「Age,35 恋しくて」でも使用された親しみやすい旋律は、聴衆の心に届くことでしょう。

 

‣ 難易度と演奏ポイント

 

この作品の演奏難易度は、全音ピアノピースでいうとAに近いBランク程度です。ブルグミュラー25の練習曲の1番から10番程度をスムーズに弾けるようになった方であれば、無理なく取り組めるでしょう。

 

特徴:

・C-dur(ハ長調)による譜読みしやすい調性
・ゆったりとしたテンポ設定(♩=70 程度)
・ピアニストが作曲したからこその、手の動きを考慮した自然な書法
・左手の音域はやや広いものの、全曲を通してパターン化された動き

 

演奏上の注意点:

・テンポを柔軟に扱い、縦割りの音楽にならないように(左手パートが縦に刻んでしまうと音楽が流れない)
・左手のみで楽譜を見ずに弾けるくらい練習しておくと、表現に余裕が生まれる
・左手のアルペジオは音量バランスに気を配り、特に2拍目や4拍目に頻繁に出てくる和音をぶつけないように
・右手のメロディが良く聴こえる状態を保ち続ける

曲の出始めなどの「メロディと伴奏音がハモリになっている箇所」では、バランスを良く聴き、主従関係が逆転しないように気をつけましょう。こういったハモリの箇所を音楽的に聴かせるコツは、主役よりも脇役をかなり控えめにすることです。同じくらいのバランスでは主役は聴こえにくく、「聴こえにくい = 聴こえない」くらい極端に思っていても構いません。

 

► 楽譜について

 

市販のピアノソロ楽譜は採譜によるものです。「ぷりんと楽譜」で販売されているもののうち以下の版が、原曲に最も近い形で編集されており、多くの演奏者に選ばれています。譜面の見やすさも良好なので、迷ったらこれを選ぶといいでしょう。

» 愛につつまれて(Andre Gagnon) 

 

► 演奏機会と活用シーン

 

発表会やコンサートでの活用

テレビドラマでの使用楽曲としても知られている温かみのある響きは、発表会やミニコンサートでの演奏に最適です。クラシック曲と並べてプログラミングする際、プログラムに彩りを添える作品となるでしょう。

もちろん、アンドレ・ギャニオンの他のバラードとの組み合わせや、他のポピュラーピアノ作品(リチャード・クレイダーマン、ジョージ・ウィンストン、フィリップ・アーバーグ など)との組み合わせでも面白いプログラムを作ることができます。

 

ブライダルやディナータイムでの演奏

優美な旋律と親しみやすい響きは、結婚式や披露宴、レストランでのBGM演奏などにも相応しい作品です。幅広い聴衆に受け入れられる懐の深さを持っています。

 

► 終わりに

 

ピアノ学習者がポピュラー作品に取り組む最初の一曲としても、また経験豊かな演奏者のレパートリーの一つとしても、良いレパートリーとなります。

同じくアンドレ・ギャニオンの名作「めぐり逢い(Comme au premier jour)」とセットで練習してみるのもいいでしょう。

 

推奨記事:【ピアノ】アンドレ・ギャニオン「めぐり逢い」難易度と弾き方解説

 


 

► 関連コンテンツ

著者の電子書籍シリーズ
・徹底分析シリーズ(楽曲構造・音楽理論)
Amazon著者ページはこちら

YouTubeチャンネル
・Piano Poetry(オリジナルピアノ曲配信)
チャンネルはこちら

SNS/問い合わせ
X(Twitter)はこちら

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました