【ピアノ】初心者のための運指習得法:効果的な二つのポイント

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【ピアノ】初心者のための運指習得法:効果的な二つのポイント

► はじめに

 

ピアノを始めたばかりの方にとって、運指(指使い)は大きな悩みの種となるようです。本記事では、初心者段階(概ね、ブルグミュラー25の練習曲修了程度まで)の方が運指を習得するために踏まえておきたい二つのポイントを解説します。

 

► 踏まえておきたい二つの視点

‣ 1. 四の五の言わずに、書かれている運指を守る

 

初心者が運指に強くなるためには、とりあえず書かれている通りの運指で弾くに限ります。初心者が演奏する作品は、その学習段階も加味して運指がしっかりと設定されているものがほとんどなので、まずはその通りに弾いてください。

 

前提として、運指がしっかりと書かれている教材を使用しましょう。最低限以上良質な教材を選ぶことが重要です。最低限以上良質かを見分ける方法は簡単で、世間で「近年の定番」と言われているものを選ぶことです。定番教材には、可はあっても不可はありません。不可があったら定番にならないからです。

しっかりと運指が明記された教材を使用することで、正しい運指の基礎が身につきます。初心者向けの教材は、学習段階に適した運指が注意深く設定されており、基本的な運指パターンを自然に身につけることができ、無理のない指の動きを学べます。

 

初中級以降の楽曲の中には、体格的に無理のあるような運指が書かれているものもゼロではありません。だからこそ、「運指の決め方」などの参考資料もあわせて学習していくといいのです。

しかし、初心者段階では基本的にその心配は不要です。初心者が演奏する教材は、運指が複雑になったり何パターンも考えられるような部分はほとんど出てこなくて、ある程度、適切な運指がしぼられるからです。

初心者用教材において書かれている運指がうまくとれない場合は、運指番号の問題ではなく、手、腕、肩などに変な力が入っているなど、別のところに原因がある可能性のほうが高いでしょう。

 

‣ 2. 結局「曲数」は必要であることを腑に落とす

 

前項目で書いたように、書かれている通りの運指で弾く練習をして、それで楽曲数をこなしていけば、どういったときにどういった運指を使うのがいいのか大体のパターンや傾向が分かってきます。初心者のうちは、これで十分な学習です。

「こういう音型のときは、こういう運指を使えばいいんだな」などとやり方が少しずつ身についてきます。この地道な積み重ねで、新しく取り組む作品であっても前後関係を踏まえて適切な運指を見つけていくことができるようになります。

「パターンを知っていくのも学習の一つ」ということです。取り組むすべての作品が運指の教材だと思って練習することを、日々の学習の中で意識してみてください。

 

筆者も、少なくとも初心者の段階においては、運指について特別な学習をした記憶はありません。「書かれている運指」という良質な教材を頼りに曲数をこなしていったら、いつの間にか運指に鋭くなっていただけです。

教室に通っている方は、指導者から運指を補足してもらうこともあるでしょう。その場合は、「楽譜に書かれている運指+指導者から補足してもらった運指」をまずは忠実に守ってみてください。

 

► まとめ

 

・運指がきちんと書かれている「近年の定番教材」を選ぶ
・四の五の言わずに、書かれている運指を忠実に守る(初中級以降の運指学習方法との一番大きな違い)
・多くの楽曲に触れる必要があることを腑に落として、取り組むすべての作品が運指の教材だと認識する

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ情報メディア「Piano Hack | 大人のための独学用Webピアノ教室」の運営をしたり、音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。ピアノ音楽の作曲や編曲もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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