【ピアノ】エンニオ・モリコーネ「愛を奏でて」の難易度と弾き方解説
► はじめに
本記事では、エンニオ・モリコーネの美しい楽曲「愛を奏でて (Playing Love)」を紹介します。この曲は映画「海の上のピアニスト(The Legend of 1900)」で印象的に使われ、多くの人の心を捉えた名曲です。
作品基本情報:
項目 | 内容 |
---|---|
作曲者 | エンニオ・モリコーネ |
難易度 | ツェルニー40番入門程度 |
演奏時間 | 約3分 |
出典 | 映画「海の上のピアニスト」オリジナル・サウンドトラック |
適性 | 大人の独学者、中級〜上級者向け |
► 楽曲の魅力と背景
映画「海の上のピアニスト」では、主人公「1900」が船上で一目惚れした少女を見つめながら演奏する場面で使われました。この楽曲はただのBGMではなく、ストーリー展開の鍵となる重要な作品です。
物語の冒頭の楽器屋シーンや、ラストでトランペット奏者のマックスと1900が再会するきっかけとなるなど、映画内で何度も登場します。映画を観た方であれば、あの感動的なシーンを思い出すことでしょう。現在でもコンサートやピアノ発表会などで頻繁に演奏される人気曲となっています。
► おすすめ楽譜
「愛を奏でて」を練習する場合は、「ぷりんと楽譜」で販売されている以下の楽譜がおすすめです。原曲に非常に近い状態で採譜されており、読みやすいレイアウトになっています。
おすすめポイント:
・オリジナルの音楽性を損なわない編曲
・読みやすい譜面レイアウト
・PDFですぐに入手可能
► 演奏のポイント解説
‣ 前半部分(即興的な導入部)
前半は「遊び」の要素が強く、1900が自由に鍵盤を奏でているイメージで演奏しましょう。
実践ポイント:
・楽譜に縛られすぎず、即興的な軽やかさを表現する
・ダンパーペダルは最小限に使い、音の輪郭をはっきりと
・テンポ感は自由に
‣ 後半部分(バラード風の主題)
後半は一転して、左手の分散和音の音域が広い、ロマン派的書法によるバラード部分となります。
実践ポイント:
・左手の分散和音は跳躍が多いので、落ち着いて演奏する
・跳躍直前で、急いだり音が大きくとび出たりしないように注意する
・軽快で即興的な前半との対比を意識し、深みのある響きを心がける
・映画のシーンを想像しながら、しっとりと情感豊かに
► まとめ
「愛を奏でて」は、前半部分と後半部分で別々の表現力が試される作品です。映画の感動的なシーンを思い浮かべながら、即興的な軽やかさと深い情感の対比を大切に練習してみてください。
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