【ピアノ】完璧主義と折り合いを付けてガンガンに音楽書籍を読み進める方法

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【ピアノ】完璧主義と折り合いを付けてガンガンに音楽書籍を読み進める方法

► はじめに

 

音楽書籍を読むときにこんな悩みはありませんか:

・一字一句丁寧に読まないと気が済まない
・最初から最後まで全部読破しないと満足できない
・真面目と飽きで揺れ動いて、読書の中断と再開を繰り返してしまう
・一冊を読むのに何週間も何ヶ月もかかってしまう
・読み方にばかりこだわって、苦労して読み終えても復習せずに放置してしまう

もしそうなのであれば、「完璧主義読書」の罠に陥っているかもしれません。本記事では、この完璧主義を上手に活用しながら、効率的に音楽書籍から知識を吸収する方法を紹介します。

 

► 完璧主義が音楽書籍の読書を妨げる理由

 

多くのピアノ学習者は几帳面で、物事をきちんと正確に行いたいという性格を持っているようです。それは特に書籍を読む場合には必ずしも有効ではありません。

完璧主義的な読書スタイルには次のような問題点があります:

1. 全体像を掴みにくい:細部にこだわりすぎて、書籍全体の要点や構造を見失いがち
2. 挫折しやすい:難しい部分にぶつかると立ち止まってしまい、読書のモチベーションが低下してしまう
3. 時間効率が悪い:全てを同じ速度で読むため、自分に必要な知識を効率よく獲得できない
4. 応用力が育ちにくい:読書量が限られるので、少ない著者の知識の習得にとどまりがち

 

►「トバシ読みの明示化」のアプローチ

 

完璧主義を満たしながらも効率的に読み進める方法があります。世の中で流行っている斜め読みではなく、もっと完璧主義読書に近いやり方。「トバシ読みの明示化」です。

はじから読破しないと気が済まない方の頭の中では、「中途半端に手をつけたままでは、何もやっていないのと同じこと」になっているのです。そこで読んでいないところには「読んでいません」と明記し、それ以外の部分は完璧主義で読破すれば解決。このようにすることで、「この書籍は、あの印をつけたところ以外は全て読んでいる」というように、完璧主義の心と、ガンガンに読み進めたい心との折り合いをつけることができます。

 

‣ トバシ読みの明示化の基本手順

 

読み飛ばす部分を明確にマーク:

・読み飛ばしを始める箇所に「ここからp.〇〇までトバす」と書き込む
・読み飛ばしを終える箇所に「p.△△からここまでトバした」と書き込む
・目次にも対応するメモを残す

読み飛ばして良い部分の見極め方:

・現在の自分のレベルにはまだ高度すぎる内容
・すでに知っている基礎的な内容
・自分の目的や楽器に直接関係ない章や節
・練習問題や例題の一部

マーキングの具体例(p.55〜p.67を読み飛ばす場合):

・p.55の冒頭に「ここからp.67までトバす」と記入
・p.67の終わりに「p.55からここまでトバした」と記入
・目次の該当部分に「p.55-67トバシ」とメモ

 

‣ 効果的な実践方法

 

・鉛筆で軽く記入する:後で考えが変わった場合に消しやすくするため
・重要キーワードはチェック:飛ばす部分でも、偶然重要な用語が目に入った場合は、そこだけマークしておく
・日付を記入する(オプション):「2025/3/18 トバシ」のように、いつ判断したかを残しておく
・理由を簡潔に書く(オプション):「現時点では難解」「別の書籍で学習済み」など

 

► トバシ読みがもたらす5つのメリット

 

1. 完璧主義の満足:「読んでいない部分」と「読んだ部分」が明確に区別されるため、完璧主義の欲求が満たされる
2. 読書スピードの向上:一冊あたりの読書時間が大幅に短縮され、より多くの書籍から知識を得られる
3. 挫折感の軽減:下手に立ち止まることなく先へ進めるため、読書の楽しさを維持できる
4. 管理が容易:トバした部分が明示されているので、知識レベルが上がった時に戻って読むことが容易
5. 実践への応用がスムーズ:全体像を早く掴めるため、学んだ内容を活かしやすくなる

 

► よくある質問

 

Q: 重要な情報を見逃すことにならないか
A: トバシ読みは「永遠にその部分を読まない」という意味ではありません。現時点での優先順位に基づいて読み飛ばすだけであり、後で必要性を感じたら戻って読むことができます。だからこそ「トバシ読みの明示」をします。

Q: 書籍に書き込むのは抵抗がある
A: 付箋やブックマークを活用する方法もあります。または電子書籍であれば、デジタルメモやハイライト機能が使えます。

Q: どのくらいの割合をトバしてもいいか
A: 状況によりますが、20%程度のトバシでも十分に書籍の価値を引き出せることが多いです。特に基礎が固まっている中級〜上級者ほど、トバシ率を上げても問題ありません。

 

► まとめ:完璧主義を味方につける読書法

 

完璧主義は必ずしも悪いものではありません。問題は、それが学習の進行を妨げてしまうことです。トバシ読みの明示化によって、完璧主義の満足感を維持しながらも、効率的に知識を吸収することが可能になります。

本記事の内容を参考に、音楽書籍から得られる恩恵を最大化しつつ、ガンガンに読書量を増やしてみましょう。

 

関連内容として、以下の記事も参考にしてください。

‣ 翻訳書を効果的に読むためのコツ
‣ 16. 分厚い音楽書籍を挫折せずに読む戦略

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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