【ピアノ】ラフマニノフ作品の演奏ポイント解説集:譜例付き実践ガイド

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【ピアノ】ラフマニノフ作品の演奏ポイント解説集:譜例付き実践ガイド

► はじめに

 

本記事では、ラフマニノフのピアノ作品における実践的な演奏アドバイスをまとめています。各曲の重要なポイントを、譜例とともに具体的に解説していきます。

この記事は随時更新され、新しい作品や演奏のヒントが追加されていく予定です。

 

► 練習曲

‣ 音の絵 op.39-5

 

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)

ラフマニノフ「音の絵 op.39-5」の楽譜。曲の冒頭部分が記されている。

この楽曲の前半部分は楽譜を見たところの音の数こそ多いですが、シンプルなメロディに対してリズミックユニゾンの内声とバスがついているだけの、とても単純な作りになっていることに着目しましょう。

まずは、メロディを骨太で分かりやすく弾いて端正に音楽を作るのが出発点です。

 

右手はもちろん、左手の横移動も多いので「探さなくても」音をつかめるようにしておく必要があります。

おすすめのさらい方は、難しい部分のみでいいので、譜読みの初期段階から左手を先に暗譜してしまうことです。譜例の部分のみでなく楽曲全体に使える練習方法なので、必要に応じて応用してみましょう。

 

► 前奏曲

‣ 前奏曲 ト短調 op.23-5

 

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、24小節目)

ラフマニノフ「前奏曲 op.23-5」の楽譜。24小節目の難しいパッセージが記されている。

 

この箇所は技術的に難しい印象ですが、シンプルな攻略法があります。

ダンパーペダルを使用していることを活かし、左手のみをレガートで弾いてしまいましょう

左手は少しラクをしながらも右手は楽譜通りスタッカートで弾くことで、音楽的な表現を保ちながら、難易度を大幅に下げることができます。厳密には通常の弾き方との音色の違いは生じますが、この部分は激しい曲想のため、わずかな違いは楽曲の印象にほとんど影響しません。

 

► 終わりに

 

ラフマニノフの作品には、独特の音楽語法と表現技法が詰まっています。

本記事では、実践的な演奏アプローチを紹介していますが、これらはあくまでも一つの解釈として捉えていただければと思います。

今後も新しい作品や演奏のヒントを追加していく予定ですので、定期的にご確認いただければ幸いです。

 


 

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