【ピアノ】ツェルニー練習曲の効果的な使い方:独学ピアノ学習者向けガイド

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【ピアノ】ツェルニー練習曲の効果的な使い方:独学ピアノ学習者向けガイド

 

► はじめに

 

ツェルニーの練習曲は、ピアノ学習者の間で広く使われている教材ですが、その使用方法については慎重な検討が必要です。

本記事では、特に独学でピアノを学ばれている方向けに、ツェルニー練習曲を効果的に活用するためのポイントをご紹介します。

 

筆者は「ツェルニー30番」および「40番」については推奨していますが、その他の練習曲については以下の観点から選択的な使用をおすすめします。

 

► 効果的な使用法のポイント

 

‣ 1. 特に独学の場合は、選択的なアプローチを

 

「30番」「40番」以外のツェルニー練習曲については、最初から順番に取り組む必要はありません。

その理由として:

・ツェルニーの練習曲は膨大な数があり、全曲習得は現実的ではない
・演奏レパートリーを育てる時間の確保が重要
・テクニックは、実際のレパートリーの中で表現したい内容に応じて習得していくもの

 

‣ 2. 中級レベル以降の、あえての「100番」活用法

 

中級レベル以上の学習者には、あえて「ツェルニー100番」からの選択的な練習をおすすめします:

・各曲が短く、修正したい部分に絞った集中的な練習が可能
・レベルに余裕があるので、より深い技術的習得が期待出来る
・必要な曲のみを選んで数曲のみ練習することで、効率的な学習が可能

 

‣ 3. 練習の目的を明確に

 

各練習曲に取り組む際は、

「取り組む楽曲がどこを強化するための練習曲なのかを必ず意識する」

これを徹底しましょう。

 

同じ楽曲を同じ時間だけ練習するにしても、

「なんとなく練習する」のと「練習曲としての意図を意識しながら練習する」のとでは、効果やモチベーションに差が出てきます。

 

「何を要求され、どこを鍛えているのか意識する」

これは、スポーツ選手も自身のトレーニング方法を語る上でよく話題にしています。

 

‣ 4. 速く弾く楽しみを感じる

 

ツェルニーの練習曲の特徴的なメリットとして:

・単純な音型の反復による速度向上の実感
・段階的なテンポアップによる達成感
・技術的な進歩を実感しやすい

 

ツェルニーに取り組むメリットを挙げるとすれば、「速く弾く楽しみを感じることができる」という点でしょう。

 

ツェルニーのほとんどの楽曲では「フィジカル的に弾きにくいこと」を要求されていることは確かですが、

音型自体は「単純な反復」で出来ているケースがほとんどなので、慣れてしまえばテンポをグンと上げることができます。

 

► まとめ

 

ツェルニー練習曲は、目的を持って選択的に使用することで、より効果的な学習ツールとなります。

ただし、演奏レパートリーの充実とのバランスを常に意識することが重要です。

 


 

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