【ピアノ】充実した休日の過ごし方 12選:インドア・アウトドア別
► はじめに
本記事では、ピアノ学習者のための「充実した休日の過ごし方」をまとめました。一人暮らしの方や子育て中の方など、それぞれ生活環境は異なると思いますので、自身に合ったものを選んで取り入れてみてください。
► インドア編
‣ 1. 楽譜棚の整理整頓
買ったきり開いていない楽譜は意外と多いものです。平日の忙しさで本棚に乱雑に差し込んであるだけということも。休日を活用して以下の作業を行いましょう。
整理のポイント:
・一旦「すべて」の楽譜を取り出す
・カテゴリーや作曲家ごとに美しく並べる
・必要な楽譜とそうでない楽譜を区別する
・傷んでいる楽譜をメンテナンスする
楽譜棚が整理されると見た目が良くなるだけでなく、楽譜の重複買いなどのトラブルも避けられます。
‣ 2. ピアノの大掃除
ピアノにはたくさんの隙間があるため、驚くほどのホコリがたまります。手垢もたくさんついていることでしょう。特にアコースティックピアノの場合は、ホコリ、折れたシャーペンの芯、髪の毛などが落ちています。
清掃のポイント:
・鍵盤の隙間を丁寧に掃除
・弦の部分は専門家に依頼(自己清掃は弦を切るリスクあり)
・鍵盤拭きやピアノカバーも定期的に清掃
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コンパクトで出しっぱなしにしても邪魔にならず、適度な吸引力と静音性を兼ね備えています。
‣ 3. ピアノ部屋の模様替え
・毎日同じピアノで
・毎日同じ部屋で
・毎日同じ楽曲を
・毎日同じ練習方法で練習している
これでは、さすがに新鮮味がなくなってしまいます。
たとえ同じ部屋でも、「模様替え」をすることで新たな気持ちでピアノに向かえるようになります。ピアノ自体を動かすのは大変なので、ピアノ以外の模様替えを行いましょう。例えば:
・家具の配置を変える
・不要なものを手放してスッキリさせる
・照明や小物で雰囲気を変える
推奨記事:【ピアノ】音楽生活を最適化する「減らす」テクニック:「シンプルにする力」を味方に
‣ 4. じっくり音楽鑑賞
「今取り組んでいる作曲家のピアノ曲以外を聴いてみる」ことをおすすめします。
3つのアプローチ:
・まずは弦楽四重奏から始める
・今取り組んでいるピアノ曲と同時期に書かれた作品もチェック
・余裕が出てきたらその作曲家の作品を「時代別」にたどっていく
‣ 5. 過去のレパートリーの整理と維持
今までに取り組んできた作品を一度すべてリストアップし、今後も弾いていきたい作品を選んでレパートリーとして維持する方法を考えましょう。
レパートリーを充実させるには「増やすこと」も大事ですが、「維持すること」も同じくらい重要です。定期的に復習しておけば、本番で演奏することになってもすぐに準備を始められます。
推奨記事:
・【ピアノ】選曲・レパートリー形成・プログラム作成 大全
・【ピアノ】レパートリー拡充の価値:楽曲理解を深めるアプローチ
・【ピアノ】レパートリーの選び方で見えてくる演奏者の個性と音楽観
‣ 6.「楽曲分析」などの普段あまりできない学習に着手
平日はピアノの練習時間すら取れないことも多いでしょう。「楽曲分析」「楽典」「ピアノ音楽史」などの周辺分野はなおさらです。休日の落ち着いた時間だからこそ、苦手な分野でも腰を据えて学習できます。
推奨記事:
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・【ピアノ】「楽典―理論と実習」に入門して読了するまでのロードマップ
‣ 7. Kindleで音楽書籍の読書
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近年のKindleのラインナップは目覚ましい充実ぶりで、ピアノ学習者にとって痒いところに手が届く図書館となっています。
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► アウトドア編
‣ 8. コンサート鑑賞
・お気に入りのピアニストのリサイタルを聴きに行く
・お酒を飲みながら聴けるライヴコンサートに参加する
など、楽しみながら自分の知識や経験を増やせる場を活用しましょう。
世の中には本当にたくさんの音楽があります。新しい音楽に触れたからといってそれだけでピアノが上手くなるわけではありませんが、新たなレパートリーを模索できたり、一生忘れられない経験になることもあります。
また、一人でなく「友人を巻き込める」というのもこういったアウトドアのポイントです。
推奨記事:【ピアノ】ピアノリサイタルを今までの2倍楽しむ方法
‣ 9. 図書館での音楽関連書籍探索
現在住んでいる地区に高確率で無料の図書館があるはずです。このような図書館には楽譜はほとんどありませんが、音楽書籍はたくさんありますし、音楽雑誌も置いてあるでしょう。気になったものをあさってみるのはいかがでしょうか。
楽譜も充実している図書館:
・国会図書館
・一般公開している音大図書館
立地の問題はありますが、楽譜数は相当なものです。アクセス次第では検討してみてもいいかもしれません。
推奨記事:【ピアノ】楽曲分析を深める方法:専門書・マスタークラス・研究論文の活用ガイド
‣ 10. 楽譜店でのレパートリー探し
大型楽器店の楽譜コーナーには、毎週のように新しい楽譜がラインナップされています。ポピュラー分野はもちろん、クラシック分野の楽譜に関しても相当な数の新商品が見れます。
ネット通販で何でも買える時代ですが、レパートリーは偶然の出会いもあるため、実際に足を運んでみる価値があります。
‣ 11. マスタークラスの聴講
マスタークラスの種類:
・音楽大学が主催しているもの
・音楽祭に組み込まれているもの
・泊まり込みのワークショップ形式で開催されているもの
・もっと小さな規模で企画されているもの(ピアニストが自宅で開催する勉強会 など)
プロアマ問わず参加できるイヴェントが多くあります。
参加の利点(受講か聴講):
・レッスン曲が事前告知されるため徹底的に予習できる
・独学では気づきにくい視点でのプロの意見を聴ける
・音楽仲間との出会いが多い
参加料がかかるものもありますが、無料で聴講できるものもあるので積極的に参加してみましょう。筆者自身もこれまでに数多く参加してきましたが、そこで知り合った国内外の音楽家といまだに交流が続いています。
推奨記事:【ピアノ】ピアノ上達の新しいアプローチ:多様な学びの可能性
‣ 12. Audibleを聴きながら散歩
Audibleは、アプリを使って話題の本を耳で聴いて楽しむことができるサービスです。
音楽関連コンテンツも充実しており、散歩をしながら学習できます。Amazonが運営元ならではの充実したラインナップで、書籍版で話題の作品も楽しめます。
► 終わりに
休日を活かして楽しむのもよし、スキルアップするのもよし、音楽関連でできることは山ほどあります。これらのアイデアの中から、自身に合った休日の過ごし方を見つけてください。
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