【ピアノ】ツェルニー100番を一気に終わらせる方法
► はじめに
ピアノ学習者の多くが通過点となる「ツェルニー100番練習曲 Op.139」。短い曲が100曲も収録されているこの教材、どのように取り組むべきなのでしょうか。
本記事では、筆者の実体験をもとに「一気に終わらせる方法」を解説します。
► 現状の問題と解決法
‣ なぜ、ツェルニー100番が多くの学習者にとって負担なのか
導入期のピアノ学習を振り返ってみて筆者にとって一番辛かったのは、好きな方には申し訳ありませんが「ツェルニー100番練習曲 Op.139」でした。各曲は短いものの、100曲という量は多くの学習者にとって大きな壁となっています。
筆者は当時、子供ながら先生に相談し、100番のうち数曲だけでツェルニー30番へ進ませてもらいました。しかし、いまだに全てを課す先生もいると耳にするたび、驚きます。
現実的な問題
毎週レッスンを受けても年間40〜48回程度しかレッスン回数はありません。不合格になる曲も考慮すると、この曲集に何年費やすことになるのか分からないのが現実です。
‣ 最も効果的な解決方法
タイトルを回収します。
なぜ、先生に伝えることが重要なのか
こういうことに困っている方の多くは、結局、嫌だと思っていることを先生へ伝えていないのだと思います。
・「また教室へ行くから嫌な雰囲気を避けたい」ではなく、また行くからこそ、話して解決しないといけない
・それで関係が悪化するようであれば、先生を変えて新しい先生のところへ「ツェルニー30番」から持っていけば良い
・そういった選択をできるのが、大人の学習者の特権
► ブルグミュラー25の練習曲からの接続について
「ブルグミュラー25の練習曲」を終わらせた方であれば、必ずしもツェルニー100番を挟まなくても30番へ接続できます。もし大変に感じるようであれば、別の教材を数曲のみ補えばいいでしょう。
► 独学者向けのアドバイス
独学でピアノを学習している方は、以下の点を考慮してください:
完璧主義を捨て、思い切って飛ばす勇気を持つ:誰にも遠慮する必要はない状況にいることを再認識する
やるのであれば、自分のペースで進む:100曲全てをやる必要はないと腑に落とす
代替教材を検討する:J.S.バッハ「2声のインヴェンション」など、他の教材で補完することも可能
► 筆者の考え:ツェルニー100番の適切な使い方
筆者は、ツェルニー100番をあえて中〜上級になってから抜粋で使うのは良い学習だと考えています。特に序盤は一曲が本当に短いので、特定の奏法のみを集中的に改善するための教材として優れているからです。
しかし、子供の頃に練習が嫌いになりそうなきっかけとなったのがこの曲集だったので、本記事をまとめました。
► 終わりに
本記事のポイント:
・ツェルニー100番は必ずしも全曲やる必要はない
・一気に終わらせたければ、先生に率直に「やりたくない」と打ち明けることが最も効果的
・大人の学習者には、あらゆることを選択する自由がある
・ブルグミュラーから30番への直接接続も可能
・練習が嫌いになることを避けることが最優先
教材に縛られず、自分に合った継続可能な学習方法を見つけることが重要です。繰り返しますが、今回解説した内容は筆者が実際に行った方法です。各自の状況に応じて、最適な選択をしてください。
► 関連コンテンツ
コメント