今回取り上げるのは、
「”はじめて” の要素を片っ端からチェックする」
という楽曲分析方法。
楽曲の構成を見ていく手段のひとつなのですが、
それほどハードルは高くありません。
「はじめて」というのは例えば、
◉ はじめて極端に高い音域が出てきたところ
◉ はじめて極端に低い音域が出てきたところ
◉ はじめて調号が変わるほどの転調をしたところ
◉ はじめて伴奏型が大きく変わったところ
◉ はじめてメロディが不在になったところ
◉ はじめてテンポが変わったところ
◉ はじめてピアニッシモが要求されたところ
◉ はじめて極端に低い音域が出てきたところ
◉ はじめて調号が変わるほどの転調をしたところ
◉ はじめて伴奏型が大きく変わったところ
◉ はじめてメロディが不在になったところ
◉ はじめてテンポが変わったところ
◉ はじめてピアニッシモが要求されたところ
など、何でも構いません。
とにかく「はじめて」に目をつけてください。
どうしてかというと、
はじめて出てきた要素というのは
楽曲構成上で大きな意味をもつため、
それを見つけること自体が
楽曲を理解することにつながるからです。
というのも、
作曲家は
◉ この後のクライマックスに向けて、まだ低いバスは出さないでおこう
◉ ここではじめて伴奏型を細かくして、明るい情景を演出しよう
◉ ここではじめてテンポを速くして、明確な場面変化を演出しよう
◉ ここではじめて伴奏型を細かくして、明るい情景を演出しよう
◉ ここではじめてテンポを速くして、明確な場面変化を演出しよう
などと、
作品にもよりますが
ありとあらゆることを考えながら
どこでどういうことをはじめて出すのか計算しています。
だからこそ、
それらが楽曲構成上で大きな意味をもつわけです。
「はじめて」の内容も
すぐに見つけられるところから目をつけていき、
だんだんと
「高度な ”はじめて”」を見つけられるようになればOK。
ちなみに、
ピアノの構造や音楽史の勉強でも
「はじめて」を見つけることが大事。
という記事にしているので
あわせて参考にしてください。
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg
無料トライアルで読み放題「Kindle Unlimited」
筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。
コメント