【ピアノ】本当に上達したい大人が今すぐやめるべき6つの習慣

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【ピアノ】本当に上達したい大人が今すぐやめるべき6つの習慣

► はじめに

 

こんな悩みはありませんか:

・毎日練習しているのに上達しない
・何年やっても同じレベルをウロウロしている
・基礎練習はやっているのに、曲が弾けるようにならない

 

もしかすると、その原因は「上達を妨げる習慣」にあるかもしれません。

本記事では、多くの大人のピアノ学習者が無意識にやってしまっている「上達の足を引っ張る行動パターン」を6つ紹介します。

 

► 6つの特徴

‣ 弾けるところばかりを気持ち良くさらって時間を浪費する

 

特に上達を妨げやすい行動がこれです。練習時間の大半を「すでに弾けるところ」に費やしていませんか。弾けるところを弾くのは確かに気持ちいいものですが、さらなる上達を目指すにあたっては足を引っ張る可能性があります。

 

なぜ、これが問題なのか:

・弾けない部分は弾けないまま
・全体のレベルは最も弱い部分で決まる
・「練習した」という満足感だけが残る

今すぐできる改善策:

練習時間の8割を「弾けない部分」に使う
「工事が要る部分」を明確にして、そこに集中する

 

弾けるところを気持ち良く弾くことに時間を使い過ぎず、その時間を弾けないところの練習に回せば、隠れていた練習時間が現れます。

 

‣ 弾きにくい運指を放置して、改善を怖がる

 

特に中級以上の方に多いのですが、「この運指、なんか弾きにくいな」と感じながらも、そのまま放置してしまうケースです。昔の筆者もこれに該当しました。

運指を変更すると一時的により弾けなくなるため、改善を恐れる気持ちはよく分かります。しかし、不適切な運指で何回練習しても、適切な運指で練習したときのような結果は得られません

本番直前に運指を変更するのは危険ですが、余裕がある場合は運指の再検討をおすすめします。

 

運指改善のタイミング:

・本番の2週間前まで:積極的に改善
・本番の1週間前:小さな調整のみ
・本番直前:変更しない

 

自分にとっての「適切な運指」を見つけること自体にハードルがある方は、「中級以上向け 運指学習パス」を参考にしていただくことで、運指についての知見を深めていただけます。

 

‣ 「やった」の基準が低過ぎる

 

「練習しているのに上達しない」という方は、「やった」の基準が低過ぎる可能性があります。これは真面目な方ほど陥りやすい状況と言えるでしょう。

趣味でピアノを弾いている場合でも、「上達したい」と言うのであれば、それなりの基準を設ける必要があります。

 

基準が低い例:

・楽譜をパラパラめくっただけで「譜読みした」
・1回通しただけで「練習した」
・週末だけ練習して「継続している」

 

基準を上げる方法:

・スキマ時間も学習に活用
・趣味の中では「優先順位1位」として時間を確保
・自信過剰になっていないかを時々振り返る

 

‣ あらゆるアドバイスを都合よく解釈する

 

指導者や上級者からのアドバイスを、無意識のうちに「自分に都合の良い内容」に変換してしまう方がいます。

 

都合の良い解釈の例:

・「基礎が大切」→「ハノンをたくさんやれば良い」
・「自分らしく」→「今のままで良い」

この現象が起こる根本的な原因は以下の2つです:

・自分が思っているよりもずっと自信過剰
・現状が変わることへの面倒臭さ

 

改善のための心構え:

・まずは、アドバイスを「そのまま」受け取る(マウンティングで口を出してくる人の意見は全無視でOK)
・まずは3日間、言われた通りにやってみる
「でも」「だって」を封印する

 

‣ やらないことを決めていない

 

あれもこれもと手を広げ過ぎて、結果的にすべてが中途半端になってしまうケースです。特に基礎練習で顕著に現れます。

 

よくある例:

ハノン、ピッシュナ、ツェルニー、ベレンス、コルトーなど同系統のエチュードを同時に複数やって、どれも身につかない状態。

 

集中するための方法:

・基礎練習は1つに絞る(最大2つまで)
・基礎練習に限らず、新しいことを始めるときは、何かをやめる
・「1in 1out」を徹底する

 

「一度にたくさんのことをやっている自分」に酔っていないか、冷静に確認してみてください。

 

‣ 生活と心に余裕がない

 

日常生活でモヤモヤしていることがあると、それが音楽学習の質を大幅に下げてしまいます。

 

日常のモヤモヤ例:

・あそこへ電話しておかないといけないんだった
・午後の来客の準備がまだ済んでいない
・台風対策をしようと思ったもののまだしていない

音楽面のモヤモヤ例:

・簡単な分析すらしないで弾いている
・楽語を調べていないまま毎日弾いている
・いつ頃作られた作品なのかすら知らないで弾いている

 

こうしたモヤモヤを抱えたまま練習に向かうと、頭の一部を常に奪われた状態になり、学習効果が大幅に低下します。

クリーンナップの方法:

・練習前に「気になること」をリストアップ
・すぐ片付けられることは練習よりも先に処理
・すぐに処理できないことは「いつやるか」を決める

 

► 終わりに

 

今すぐできる改善行動:

・練習時間の8割を弾けない部分に使う(最重要)
・やらないことを決めて、基礎練習も一つに絞る
・日常のモヤモヤを解決してから練習する

必要なのは、居心地の良い現状から一歩踏み出す勇気です。

 


 

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