【ピアノ】バイエル修了程度から取り組める 発表会向け名曲3選
► はじめに
▼ こんな方におすすめの記事です:
・発表会での演奏を控えている初級者の方
・バイエル修了程度で取り組める作品をお探しの方
・楽譜が入手しやすい定番作品を知りたい方
本記事では、発表会でのステージ映えと演奏のしやすさを両立した作品を厳選してご紹介します。
全て全音ピアノピースの難易度Aに分類される作品なので、バイエル修了程度の技術があれば無理なく取り組むことができます。
► 選曲のポイント
今回の作品選びでは、以下の3つの基準を重視しました:
・演奏効果が高く、技術的な難易度が適度な作品であること
・楽譜が入手しやすく、練習に取り掛かりやすいこと
・コンパクトな構成で、練習計画が立てやすいこと
► 厳選した3つの名曲
異なるテンポ設定の作品を選びました:
・速めのテンポ:リヒナー「ジプシーの踊り」
・中庸のテンポ:ランゲ「荒野のバラ」
・ゆったりとしたテンポ:ヘンデル「ラルゴ」
‣ リヒナー「ジプシーの踊り」
譜例(PD作品、Finaleで作成、曲頭)
譜例(38-41小節)
作品の魅力
・エキゾティックで印象的なメロディライン
・38小節目からの叙情的な中間部が聴衆の心をつかむ
・手の大きさを問わない、演奏しやすい音の配置
演奏のポイント
・テンポは速めですが、基本的な指使いで対応可能
・中間部での表情づけが聴衆の印象を左右する重要なポイント
・リズミカルな部分と叙情的な部分のメリハリをつけることで、より効果的な演奏に
楽譜情報
・全音ピアノピース:PP-112「ジプシーの踊り」
・ぷりんと楽譜でもPDF版を入手可能
【参考情報】
似た雰囲気の作品として「ベール:ジプシーの群れ」(PP-098)もおすすめです。
同程度の難易度で、異なる味わいを楽しめます。
・全音ピアノピース:PP-98「ジプシーの群れ」
‣ ランゲ「荒野のバラ」
譜例(PD作品、Finaleで作成、曲頭)
作品の魅力
・左手でメロディを奏でる印象的な中間部
・ドラマティックな展開が聴衆を魅了
・美しい旋律線が特徴的な小品
演奏のポイント
・中間部での左手メロディの歌わせ方がポイント
・フィナーレに向けての盛り上がりの作り方
・手の大きさを問わない、バランスの取れた音の配置
楽譜情報
・全音ピアノピース:PP-276「荒野のバラ」
・ぷりんと楽譜でもPDF版を入手可能
» 荒野のバラ(Gustav Lange) /ピアノ(ソロ)
‣ ヘンデル「ラルゴ」
譜例(PD作品、Finaleで作成、曲頭)
作品の魅力
・清らかで気品のある旋律
・シンプルながら深い表現力を持つ作品
・発表会での定番曲として高い評価
演奏のポイント
・テンポは緩やかですが、音楽の流れを途切れさせない意識が重要
・一つ一つの音を大切にしながらも、フレーズ全体の方向性を意識
・標準的な編曲版からスタートする
楽譜情報
・全音ピアノピース:PP-076「ラルゴ」
(注:様々な編曲版がありますが、全音ピアノピースのバージョンがもっとも標準的)
► 作品比較表
曲名 | テンポ | 特徴 | 練習のポイント |
---|---|---|---|
ジプシーの踊り | 速め | エキゾティックな雰囲気、メリハリのある構成 | リズムの安定性、中間部での表情づけ |
荒野のバラ | 中庸 | 左手メロディ、ドラマティックな展開 | 左手の歌い方、フレーズの作り方 |
ラルゴ | ゆったり | 気品ある旋律、深い表現力 | フレーズの繋がり、音色の作り方 |
► まとめ
取り上げた3曲は、いずれもバイエル修了程度の技術で取り組める人気作です。
演奏効果が高く、かつ練習に取り組みやすい作品ばかりですので、発表会での演奏曲として最適です。
それぞれテンポ設定が異なりますので、自身の得意分野や好みに合わせて選曲してください。
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