【ピアノ】輝く未来(塔の上のラプンツェル)/ ヤマハ出版・自編曲(中級):楽譜・音源・演奏ポイント

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【ピアノ】輝く未来(塔の上のラプンツェル)/ ヤマハ出版・自編曲(中級):楽譜・音源・演奏ポイント

► はじめに:本記事の趣旨

 

本記事では、筆者がヤマハ出版向けに編曲したピアノソロ楽譜「輝く未来(塔の上のラプンツェル)」について、楽譜の紹介・参考音源の案内・演奏上のポイントをまとめています。

楽譜を手にされた方が練習をスムーズに進められるよう、各セクションごとに具体的な演奏上の注意点を解説します。

 

想定演奏レベル:ツェルニー30番入門程度
演奏時間:約3分20秒

 

►「輝く未来」について

 

「輝く未来」は、2010年公開のディズニー映画「塔の上のラプンツェル」の劇中歌です。原題は “I See the Light” で、作曲はアラン・メンケン、作詞はグレン・スレイターが手がけました。

物語のクライマックスに近いシーンで、ラプンツェルとフリン・ライダーが歌う二重唱です。長年塔に閉じ込められていたラプンツェルが初めて夢の景色を目の当たりにし、心が開かれていく瞬間を描いており、映画の名シーンとして知られています。

 

► 楽譜と参考音源

‣ 楽譜

 

本編曲は以下の楽譜集に収録されています。

 

ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会2018 ピアノ・セレクション / ヤマハ

 

以下のリンクより、ぷりんと楽譜でも入手できます。

» 輝く未来

 

‣ 音源

 

上記楽譜に基づいた演奏音源です。強弱・テンポ・ペダリングなど表情付けの参考にしてください。

癒やしのピアノ|輝く未来(塔の上のラプンツェル) / ヤマハ出版・自編曲(中級)

 

► この編曲の活用例

 

本編曲は以下のような場面での活用を想定しています。

 

中級者以上のレパートリーとして:

・BGM演奏や静かなシーンでの演奏レパートリーとして
・ツェルニー30番入門程度の技術があれば取り組むことができる

編曲学習の教材として:

・オルゴール風アレンジをピアノソロとしてどのように成立させるか
・場面転換など、編曲上のアイデアを学ぶ参考資料としても活用可能

BGMとして

・リラックスした雰囲気の鑑賞用音楽としても適している

 

► 演奏ポイント

‣ 全体として

 

この編曲では、曲として派手に聴かせるというよりは、静かに聴き手に寄り添うようなBGM系の編曲を試みました。全体は、「オルゴール風 → ピアノソロ風 → オルゴール風」という3部の構成になっています。

・1-13小節:オルゴール風スタイル(Music Box Style)
・14-34小節:ピアノソロ風スタイル(Piano Solo Style)
・35-52小節:オルゴール風スタイル(Music Box Style)

ここでいう「ピアノソロ風」というのは、本当にピアノ1台で表現しているような、シンプルでありながらもピアノが美しく響くアレンジのことです。例えば、オーケストラやバンドをピアノソロで表現しようとすると、演奏形態が「ピアノソロ」というだけで、スタイルとしては「オーケストラ風」「バンド風」といった、また別のものに感じることでしょう。

 

テンポは「Slow(♩=58)」と記しましたが、もう少し速めのテンポで演奏してもいいでしょう。上記の参考音源のテンポを参考にしてください。「Slow(♩=58)」だと3分40秒程度の演奏時間になりますが、3分20秒程度にまとめました。

 

‣ 小節ごとの解説

 

・スラースタッカートはタッチのニュアンスの意味なので、ペダルで音が繋がっても構わない
・軽い音で演奏することを心がける

・1-4小節の右手では、何度も鳴らされる裏拍のG音が目立ってしまわないように注意する

・5小節目は、完全にペダルを切って無音にする
・ブツッと切らず、空気感を意識する

・6小節目からは、メロディが聴こえて、他の音は響きの中に隠す
・特に、メロディと内声の音域が接近している箇所に注意

・13小節目は、F音をフィンガーペダルで残すのも一案
・3拍目にペダルチェンジしたときに音響が薄くなるのを避けられる

・15小節目のペダリングは、3拍目裏からは踏まない
・17小節目のペダリングは、3拍目は踏まず、4拍目で踏む

・22小節目からは、この楽曲で一番盛り上がる箇所だが、それでも mf
・したがって、特に左手の低音を叩かないように注意する

・24小節目には、Gis音とG音が同時に出てくる
・このG音は、♯9というやや刺激的な音なので、響きを感じて弾く

・28小節目のペダリングは、3拍目は踏まず、4拍目で踏む

・30小節目の左手は、一拍目のバスF音をフィンガーペダルで小節いっぱい残したまま細かくペダルを踏み替える
・このF音が、次の小節のバスE音に解決するのを意識する
・バス以外の音の運指は「1212123」

・31小節目の上段内声の2-4拍目は、左手でとると弾きやすくなる
・32小節目の上段内声の音は、すべて左手でとると弾きやすくなる
・33小節目の付点2分音符A音も、左手でとるといい

・35-38小節は、ペダルを踏みっぱなしにする
・高音なので、濁りというよりは空間的な味のある表現になる

・曲の最後の rit. は、オルゴールのぜんまいがゆるんでいくイメージで

 

あわせて読みたい

【ピアノ】オルゴール風ピアノ曲の演奏ポイント 4選:雰囲気を出すコツを解説

 

► 終わりに

 

本記事の解説が、演奏をするうえでの参考になれば幸いです。また、ピアノ編曲を学ぶ方は、楽譜を分析学習する教材としてもぜひご活用いただけたらと思います。

関連内容として、以下の記事も参考にしてください。

【ピアノ】作曲・編曲テクニック 関係記事まとめ:入門から応用まで体系的に学ぶ

 


 

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