■プロコフィエフのピアノ曲入門最適曲 & 楽譜の買い方
♬ はじめに
プロコフィエフの作品には
魅力的なものが多いのですが、
上級以上にならないと手が出にくいものも多数。
例えば、ピアノソナタを見てみても
という記事で書いたように
1番のソナタはプロコフィエフのソナタ中、難易度的に最も容易でありながら
最低でも「ツェルニー40番の後半」程度の力は必要です。
一方、小品のほうに視点を移してみると
手がそれほど大きくなくても演奏できて
なおかつ、
ツェルニー30番程度から取り組める作品もあるんです。
♬ 入門最適曲と難易度
プロコフィエフのピアノ曲入門最適曲は、
プロコフィエフ「子供の音楽-12のやさしい小品 Op.65」
という小品集です。
プロコフィエフの小品の中で
有名なものですので、
多くの参考音源が出ていて学習を進めやすい。
本Webメディアでも度々話題に挙げている曲集。
以下の12曲から構成されています。
5. 後悔、6. ワルツ、7. きりぎりすの行進、
8. 雨と虹、9. 鬼ごっこ、10. 行進曲、11. 夕べ、
12. 月は草原の上にのぼる
特に第4曲「タランテラ」は
発表演奏会をはじめ、
さまざまなシーンでひんぱんに演奏されています。
全曲を通して「オクターヴの同時打鍵が出てこない」という特徴があるので
手の大きさに関係なく挑戦できるのも嬉しいところ。
難易度は、ツェルニー30番程度。
30番の併用曲集として使われることもあります。
正直、プロコフィエフのピアノ曲の中には
難易度だけで言ってしまえば
取り組みやすい作品は他にもあります。
しかし、
◉ 楽曲が有名で学習しやすい
◉ 演奏会で喜ばれる、たいへん親しみやすい曲想を持っている
この3点が揃っているという意味では
プロコフィエフ入門にうってつけの作品と言えるでしょう。
加えて、親しみやすい曲調の中に
プロコフィエフの高度な作品の中で顔を見せるような
作曲家のカラーがチラホラ挟み込まれてくるので、
「プロコフィエフを知る」という意味でも
遜色ない作品だと考えています。
一生のレパートリーにしているピアニストも少なくありません。
♬ おすすめ楽譜
プロコフィエフの楽譜は
ブージー・アンド・ホークスが定番。
◉ プロコフィエフ : 子供のための音楽 Op.65/ブージー & ホークス社/ピアノ・ソロ
プロコフィエフの「入門」で取り組むという意味では
運指が豊富に書かれている楽譜を選びたくなるところですが、
ずっとレパートリーとして残していくことを考えると
ブージー・アンド・ホークスを手に入れておいたほうがいいでしょう。
『有名な第4曲「タランテラ」のみ弾いてみたい』
という方は、
とりあえず、ぷりんと楽譜で販売されている単曲で手に入れるのもアリ。
運指も書かれています。
(URLをクリックしていただくと
「ぷりんと楽譜」の該当ページにリンクできます。)
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
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