【ピアノ】スフォルツァンドの解釈

スポンサーリンク
sf(スフォルツァンド)」の意味は
ただひとつだけではありません。
ドイツでの音楽教育の内容も踏まえて
その内容をまとめていきます。

 

sf(スフォルツァンド)は

一般的な意味としては

「その音を、前後にくらべて強く(強調する)」

となっています。(楽典―理論と実習  著 : 石桁真礼生 他 / 音楽之友社より)

しかし、以下のような意図で書かれる場合もあります。

「そこから空気を変えたい」
「そこからフレーズを新しくしたい」

したがって、

sf を見かけたときに

「ただ強調したいのかどうか、それとも…」

などといった意図を読み取る必要がありますね。

 

加えて、

特に ”ドイツ” のきちんとした音楽教育機関では

sf はダイナミクスを一段階上げる」

という指導をすることが多いんです。

fff が初めて用いられたのは

ベートーヴェン「交響曲 第7番」の中だと言われていて、

それまではまだ fff がなかったですし、

ベートーヴェンの他の作品を見ても

「 ff sf 」でfff を表現しています。

 

ポイントとしては、

sf を何でもかんでもff fff のように演奏してしまわないこと」

これが重要です。

sf を見ると、とにかく思いっきり強調して

「びっくり箱的表現」をしてしまいがち。

しかし、

楽典―理論と実習  石桁真礼生 著(音楽之友社)

の中にも以下のように書いてあります。

(以下、抜粋)
f の中で用いられた sf は ff ぐらいに奏する必要があろうし、
p の中で用いられた sf は mp か mf ぐらいに奏するのが普通である。
(抜粋終わり)

の中で用いられたsf ff fff のように弾くのは

余程の意図がない限り避けておいたほうがベター。

びっくり箱的表現は fp や ffp で表現されます。

 

著者の石桁真礼生氏は、やはりドイツ系統の方です。

ヒンデミット → 下總皖一 氏 → 石桁真礼生 氏

この流れの知識で書かれたのが、この書籍。

 

ダイナミクス記号の解釈については

以下の記事も参考にしてください。

【ピアノ】ダイナミクス記号の解釈

 


 

Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV

X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano

YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg

 


 

無料トライアルで読み放題「Kindle Unlimited」

 

筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、

数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。

 

Kindle Unlimited 読み放題 無料トライアル

 

 

この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

タカノユウヤをフォローする
譜読み ダイナミクス
スポンサーリンク
タカノユウヤをフォローする
大人のための独学用Webピアノ教室(ブログ版)

コメント

タイトルとURLをコピーしました