【ピアノ】名著「楽式論」がピアノ学習者に必須な理由:70年を超える影響力

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【ピアノ】名著「楽式論」がピアノ学習者に必須な理由:70年を超える影響力

► はじめに

 

・「楽譜は読めるようになったけれど、どう演奏すれば良いのか分からない」
・「曲の構造を理解して、もっと表現力豊かな演奏がしたい」

そんな悩みを持つピアノ学習者にとって、待望の解答となるのが「楽式論 石桁真礼生 著(音楽之友社)」です。1949年の初版から70年以上、音楽家たちに読み継がれてきたこの名著が、演奏を変える理由を解説します。

 

・楽式論  石桁真礼生 著(音楽之友社)

 

 

 

 

 

 

►「楽式論」の概要

‣ 1. 著者「石桁真礼生」について

 

石桁真礼生氏は、1916年に生まれて1996年に亡くなった作曲家・教育者です。

多くの作品を発表する一方、あまりにも有名な「黄色い楽典」の共著でも知られています。

 

‣ 2.「楽式論」で得られる3つの演奏力

 

音の重みづけが分かる

・どの音に重みを置くべきか
・どこでエネルギーを抜くべきか
・フレーズのまとまりをどう表現するか

曲の構造が見えてくる

・メロディの成り立ちを理解できる
・楽曲全体の展開が把握できる
・各部分の関係性が明確になる

表現の幅が広がる

・形式に基づいた解釈ができる
・時代背景を踏まえた演奏ができる
・曲の本質を捉えた表現ができる

 

‣ 3. 本書の特徴的な3部構成

 

第1編 楽節(音楽の諸形式を生み出すもととなるもの)

 

最も重要な第1編では、音楽の「細胞」とも言える小さな単位から解説が始まります。

最も基本的な「音の進行がもたらすエネルギー」についてや、「1小節単位」での細かな「部分動機」の成り立ちから解説され、「8小節程度のカタマリ」の解説まで話が進みます。

これを理解すると、「メロディ」がどのように成り立っているのか手に取るように分かるようになります。

 

 

第2編:基礎楽式 -音楽の骨格を学ぶ

 

クラシック音楽の重要な形式について、譜例とともに徹底的な解説がされています:

・1部・2部・3部形式
・変奏形式
・複合3部形式
・ロンド形式
・ソナタ形式
・フーガ形式

よく聞くこれらの用語が実際にどのようなものなのかを理解し、あまりに変則的な楽曲でなければ自分一人で分析できるようになる力がつきます。

 

 

第3編:応用楽式 -様々な楽曲形式を知る

 

具体的な楽曲形式について、辞書的な解説と実践的な演奏のヒントが提供されています:

・ロマンス
・ノヴェレッテ
・ワルツ(円舞曲)
・メヌエット
・セレナーデ(小夜曲)

など。取り扱われている項目は他にも豊富で、「弦楽四重奏曲って何?」「交響詩って何?」といった具合で、網羅的に辞書のようになっています。

一方、譜例付きで端的に分かりやすく解説されているので、一般的な音楽辞典よりも音楽の理解に直結する知識が得られるでしょう。

 

‣ 4. レベル別の学習アプローチ

 

楽典を学び始めたばかりの方:

・まずは第3編の2〜4章から
・具体的な楽曲形式の解説を通じて基礎を固める
・実際の演奏と結びつけながら理解を深める

楽典の基礎を理解している方:

・第1編からの体系的な学習がおすすめ
・音楽の最小単位から理解を積み上げる
・演奏への応用を意識しながら読み進める

 

‣ 5. 本書の特長

 

優れている点:

・70年の時を経ても色褪せない普遍的な内容
・具体的な譜例による分かりやすい解説
・理論と実践をつなぐ実用的なアプローチ

注意点:

・言葉の使い方がやや固いので、慣れが必要
・やや高価

 

► まとめ:なぜ一生モノの参考書なのか

 

この「楽式論」が70年以上読み継がれている理由は、単なる「創作のための理論書」ではなく、「演奏力を高めるための実践的なガイド」でもあるからです。

・音楽の基礎となる「動機」の理解
・フレーズの構造に基づいた演奏法の習得
・楽曲全体を見通す力の養成

これらの要素が、演奏を「正確に弾ける」レベルから「音楽として表現できる」レベルへと引き上げてくれるでしょう。

 

・楽式論  石桁真礼生 著(音楽之友社)

 

 

 

 

 

 

関連内容として、以下の記事も参考にしてください。

【ピアノ】「楽式論」を無駄にせず使い続ける6つのコツ

 


 

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