【ピアノ】ピアノ学習者におすすめ:楽譜浄書ソフト用シンプルMIDIキーボード比較

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【ピアノ】ピアノ学習者におすすめ:楽譜浄書ソフト用シンプルMIDIキーボード比較

► はじめに

 

ピアノ学習者の中には、ピアノ音楽の作曲や編曲をしたり、教室で使用する教材を作成するなどの意図で、楽譜浄書ソフトを導入した方も多いと思います。音符入力の際には、MIDIキーボードを活用することで、そのスピードは何倍にも跳ね上がります。

筆者はこれまでに、何十ものMIDIキーボードやそれに準ずる機能を有している製品を試してきました。その経験から、使用用途によっては、単に値段が高かったり鍵盤数が多いのが正義ではないことも分かりました。そこで本記事では、「ピアノ学習者が楽譜浄書ソフトでの入力のみで使う」ことを前提に、おすすめの製品と選択のヒントを解説します。

 

► ピアノ学習者にとってのMIDIキーボード選択の重要基準3つ

‣ 要らない時にも出しっぱなしにしておけるもの

 

MIDIキーボード選びで最も重要なポイントは、常に手元に置いておける利便性です。とにかく、使わない時にも、いつも出しっぱなしで置いておけるものを選んでください。

具体的には次の条件を満たすものが理想的です:

・場所をとらない鍵盤数(25〜37鍵程度)
・ワイヤレス対応(Bluetooth接続など)

 

一般的に大きなものはコードで電源をとるので、見た目のシンプルさは無く、出しっぱなしに向かないうえ、電源を入れる手間も大きくなってしまいます。

楽譜入力が主な目的であれば、88鍵盤は必要ありません。必要に応じてオクターブを変更できるため、25〜37鍵盤のコンパクトモデルで十分対応できます。楽譜浄書ソフトでの入力のみで使う用途であれば、PCのデスクの上に置きっぱなしに出来る鍵盤数がベストであり、別の場所に置いて身体をひねって入力するのは挫折のもとです。

 

‣ 1万円程度で買えるもの

 

ピアノ学習者が楽譜浄書ソフトでの入力のみで使う用途であれば、使用頻度は限られている場合が多いでしょう。したがって、金額的には1万円程度のものにしておくと釣り合いが取れると考えています。

こういったものは上を見るとキリがありません。例えば、何十万〜何百万もする、生のピアノに肉薄したタッチを追求した演奏用の電子ピアノからMIDIを引っ張ってキーボードにすることも、機種によっては可能です。しかし、おそらく別の演奏用のピアノ自体は持っているはずなので、MIDIキーボードは必要な目的に徹した最低限のものからスタートしてみるといいでしょう。

 

‣ 平らではなく「鍵盤」になっているもの

 

例えば、アプリを使えば、iPadをMIDIキーボードとして使うことも可能です。しかし、実際に試してみましたが入力しにくい印象があります。なぜかというと、平らであり、鍵盤になっていないからです。

MIDIキーボードにも入力面がほぼ平らな製品もありますが、ピアノ音楽を入力するのであれば和音も多く出てくると思うので、平らではなく「鍵盤」になっている製品を選ぶことで、より自然な入力体験が得られます。

 

► おすすめMIDIキーボード比較

 

以下の表は、楽譜浄書ソフト用途に適した定番どころのMIDIキーボードの比較です:

製品名 鍵盤数 接続 電源 特徴 価格帯
KORG microKEY2 Air 25鍵 Bluetooth/USB 単三電池2本(ワイヤレス時)/USB 安定したBluetooth接続、見た目がシンプル 約1万円
M-Audio Keystation Mini 32 MK3 32鍵 USB USB USB給電、見た目がやや派手 約7千円
AKAI Professional LPK25 25鍵 USB USB USB給電、見た目がやや派手 約7千円

 

 

・KORG MIDIキーボード microKEY2 Air 25鍵盤

 

 

 

・M-Audio Keystation Mini 32 MK3

 

 

 

 

 

 

 

・AKAI Professional LPK25

Akai Professional(アカイプロ) USB MIDIキーボードコントローラー 25鍵のキーベッドとアルペジエーター搭載 音楽制作ソフトウェア付属 Mac/Win PC対応 LPK25 ブラック

 

 

 

► 詳細レビュー:KORG microKEY2 Air

 

本記事で最もおすすめする製品は、「KORG MIDIキーボード microKEY2 Air 25鍵盤」です。

 

特徴:

・最低限の機能のみを備えているため、見た目が超シンプル
・白と黒しか使用していないデザイン
・Bluetooth接続が安定している(ワイヤードのUSBも対応)
・25鍵盤モデルは単三電池2本で動作可能(ワイヤレス時)
・重量約670gの軽量設計
・コンパクトサイズ(幅395mm、奥行き131mm、高さ52mm)
・鍵盤は小さめだが、押し心地あり

 

実際の使用感:

デスクトップ上に常に置いておけるサイズ感と、白と黒でシンプルな見た目が嬉しいところです。楽譜浄書ソフト(Sibelius、Doricoなど)との接続も簡単で、Bluetoothペアリングは瞬時に行えます。

ワイヤレス接続で遅延が心配される方もいるかもしれませんが、楽譜入力の用途では問題になるほどの遅延は感じられません。

 

► まとめ

 

楽譜浄書ソフトでの作業効率を大幅に向上させるMIDIキーボードは、ピアノ学習者にとって強力なツールとなります。選び方のポイントは:

・常に出しっぱなしにできる手軽さ
・コストパフォーマンスの良さ
・実用的な鍵盤構造

初めてMIDIキーボードを購入する方は、「KORG microKEY2 Air」のような、シンプルで使いやすい製品から始めることをおすすめします。

大切なのは「使える環境を作る」ことです。どんなに高機能なMIDIキーボードでも、使うのが面倒で使用開始までのハードルがあると、結局は使わなくなってしまいます。常に手の届く場所に置いておける機能も最小限の製品を選ぶようにしましょう。

 

購入の際には、自身のPC環境対応状況や詳細の製品情報などをよく確認のうえ購入してください。

 

・KORG MIDIキーボード microKEY2 Air 25鍵盤

 

 

 


 

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