コンクールのためなどで、
「同じ曲、それも大曲を、1年以上ずっと練習している」
というケースがあります。
これは特に音大生などに多くみられる傾向なのですが、
触れられる曲数がかなり少なくなってしまいますので、
デメリットがあるんです。
以前からブログで
「一度にもつ曲数を減らして、一曲をほんとうに音楽的に追求することの重要性」
についてお伝えしてきました。
この意見は今でも変わらないのですが、
それは
「1年も2年も同じ曲だけをやる」
という意味ではありません。
また、
集中して取り組んでいる楽曲があっても、
興味ある別の作品を
同時にコツコツ譜読みしていくべき。
以前に放送されていたTV番組で
ピアニスト中村紘子氏は
「短い期間でとにかくたくさんの楽曲に触れることで力がつく」
とお話しされています。
また、以下の本の中でピアニスト川上昌裕氏は
「学生時代にショパンのピアノ曲全曲を譜読みしたことが自信になった」
といった内容のことを書かれています。
◉ ちょっとピアノ本気でピアノ―ブログでおなじみ、川上昌裕のレベルアップピアノ術
◉ ピアニストは、進化する ~「限界」を超える奇跡のピアノ指導~
これらの意見は
ピアノの上達にとってまさに欠かせないもの。
全部の楽曲を中途半端に弾き散らかしていくのは
良いことではありませんが、
じっくり取り組んでいる作品があったうえで、
その他の作品をどんどん譜読みしていきましょう。
そうすることで
たくさんの「様式」に触れることができます。
また、
譜読みも「一種の訓練」ですので
たくさん読めばスピードも上がっていきますし
ひとつの作品だけをみていたときには出てこなかった
さまざまなテクニックに触れることもできます。
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