【ピアノ】ピアノリサイタルを今までの2倍楽しむ方法

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【ピアノ】ピアノリサイタルを今までの2倍楽しむ方法

► はじめに

 

・「せっかくピアノリサイタルに行ったのに、途中で眠くなってしまった…」
・「演奏は素晴らしいはずなのに、なぜか集中できない…」

このような経験はありませんか。実は、少しの準備と心構えで、リサイタルの楽しさは劇的に変わります。本記事では、長年リサイタルに通い続けてきた経験をもとに、演奏会をより深く、より豊かに楽しむための実践的な方法をお伝えします。

 

本記事で得られること:

・事前準備:演奏楽曲の効果的な予習方法
・体調管理:眠気を防ぐ具体的な対策
・当日の楽しみ方:プログラム冊子の活用法
・クラシックコンサートでの緊張感への対処:適切な距離感で音楽を楽しむ方法

 

► リサイタルを深く楽しむ4つの方法

‣ 1. 演奏される楽曲を事前に予習する

 

ピアノリサイタルに足を運ぶ動機は、大きく分けて以下の2つのパターンがあります:

・積極的参加型特定の演奏家や楽曲が本当に好きで行く
・受動的参加型友人や家族に誘われて行く

どちらの場合でも、「知らない楽曲ばかりで集中できない」という問題に直面することが多いのではないでしょうか。

 

リサイタルでは、大抵事前にプログラムが発表されます。

新作初演などで初めて耳にする作品はともかく、クラシックの作品は簡単な予習していくことで「分かる」という楽しみが生まれ、眠くなってしまう可能性は下がります。予習と言っても「聴いておく」だけでいいので、誰でも取り入れることができます。また、楽曲を知っておくと納得しながら聴けるので、当日により楽しめるようになるでしょう。

 

以前に、日本の古典芸能の解説者が以下のように発言していました:

日本の古典芸能の会場鑑賞は、作品を知らない聴衆にそれを紹介する場というよりは、少し知っている方にもっと楽しんでもらうという意図が強い。はじめは映像媒体から入門している観客が多い。

 

この言葉は、クラシック音楽のリサイタルにも当てはまります。新作初演を除けば、リサイタルは「知っている楽曲をより深く味わう場」として考えると、楽しみ方が大きく変わります。

 

‣ 2. 眠気対策を万全にする

 

どんなに音楽が好きでも、体調が整っていなければ集中して聴くことはできません。特に以下の時間帯のリサイタルでは、事前の体調管理が重要です。

 

時間帯別の対策法:

午後の早い時間(13:00-15:00開演)

・最低でも6時間睡眠をしておく
・当日の朝食は軽めに、昼食も軽めにして開演1時間前までに済ませる

夕方以降(17:00以降開演)

・昼食後に15-20分程度の仮眠を取る
・17:00開演であれば、夕食は演奏会後にする

 

避けるべき行動

開演直前に大量のカフェインを摂取してしまうと、本番の演奏中にお手洗いへ行きたくなるリスクが高まります。また、空腹過ぎても満腹過ぎてもそちらへ意識がとられて集中力が低下するので気をつけましょう。

 

‣ 3. 早めに会場入りして、当日配られたプログラム冊子に目を通しておく

 

もう一つ、ピアノリサイタルを楽しむコツとしては「当日配られたプログラム冊子によく目を通しておく」ことが挙げられます。

 

多くの方が見落としがちですが当日配布されるプログラム冊子は、そのリサイタルを理解するうえで最も重要な資料です。余裕を持って会場に到着し、じっくりと目を通しましょう。

多くのリサイタルでは、プログラム冊子にそのリサイタルの方向性や趣旨が表れています。場合によってはピアニスト本人のコメントが書かれていることもあり:

・何を目指したリサイタルなのか
・どういう想いで選んだプログラムなのか
・プログラムにどういったストーリー性があるのか

などといった情報を拾える可能性もあります。ピアニスト自身が選曲をしている小規模のリサイタルの場合は、特にこのようなコメントは良く見られます。

 

情報を知ってから演奏を聴き始めると、単に同じ楽曲を聴くにしても捉え方が全く変わるので、より一層楽しめるようになるでしょう。

 

‣ 4. 物音に過敏に「気をつけ過ぎない」「気をつけ過ぎさせない」

 

クラシック音楽の演奏会では静粛性が求められますが、過度に神経質になる必要はありません。適切な距離感で音楽を楽しむことが大切です。

 

よくある過度な配慮とその対策

不要な行動例:

・拍手のときまで唾液を飲み込むのを我慢する
・背中や腰が痛くても全く体勢を変えない
・鼻が詰まっているのに口呼吸を我慢する
・近くの人の小さな音に神経質に反応する

特に隣の席に他人が座っているときは、このようになってしまいがちです。

 

守るべき基本的なマナー:

スマホ:必ず電源を切る(マナーモードでは不十分)
プログラム冊子:演奏中のページめくりは最小限に、できればゼロにする
拍手:楽章間では拍手をしない

 

演奏中にプログラムをめくる音を何度もさせたり、スマホが鳴るのはNGですが、最低限のマナーを守っていれば、過敏に気をつけ過ぎなくて構いません。また、他人がちょっと音をさせるだけで目をやったりするのはやめましょう。「気をつけ過ぎさせない」のも大事で、あくまでも楽しみに行っていることを最重要視しましょう。

 

► 終わりに

 

ピアノリサイタルは、演奏家と聴衆が同じ空間で音楽を共有する特別な体験です。今回紹介した方法を実践することで、これまで以上に深く、豊かな音楽体験を得られるはずです。

何より大切なのは、「音楽を楽しむ」という本来の目的を忘れないこと。準備や配慮は音楽をより深く味わうための手段であり、それ自体が目的になってしまっては本末転倒です。

 


 

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