音楽書籍はたくさんありますが、
特に学習参考書として使うようなものを選ぶ場合は
使いにくいものに手をつけてしまうと
ぜんぶやり直しになる可能性も。
店頭で買う場合とオンラインで買う場合は
それぞれどのようなことに気をつければいいのでしょうか。
店頭で買う場合
店頭で買う場合は
とうぜん中身をのぞくことができますね。
ざっと目を通してみた感触で決めたり
店頭でスマホを開きレビューを確認したうえで決めるのも
一応アリでしょう。
しかし、
外すべきではないチェックポイントは他にもあります。
それは「譜例の曲名の書かれ方」について。
クラシック音楽書籍では
解説のために
たいてい巨匠の譜例が挟み込まれてきますが、
その曲名がいい加減に書かれている書籍って
ほんっっとうに使いにくいんですよ。
シューベルト「奏鳴曲」
とだけ書かれていて
番号や楽章などの情報が省略されていたり。
ラヴェル「鏡 より 道化師の朝の歌」が
ラヴェル「アルボラーダ」
とだけ書かれていたり。
譜例を見てパッと曲名が思い浮かべばいいのですが、
マニアックな作品などが出てくると
そのたびにモヤモヤさせられます。
だからといって、
曲名と譜例を一致させて理解しないと
身になる学習にはなりません。
古い書籍だと
曲名の読みにくい表記が比較的多いのですが、
最近の書籍でもときどき見受けられるので厄介です。
ちなみに、
本Webメディアで何度も紹介している
という書籍では、
(記載)ベートーヴェン・ヴァリエイション
(実際の曲名)ベートーヴェン「創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO.80」
(記載)ドビュッシー・チルドレンスコーナー,2.
(実際の曲名)ドビュッシー「子供の領分 より 2.象の子守歌」
などと書かれていたり
略式曲名のオンパレード。
しかし、そんなことをどうでも良いと思わせるほど
内容が良いものなので、
これに限っては例外です。
オンラインで買う場合
オンラインで買う場合は
多くの方が書籍レビューを見ると思います。
しかし、本記事で強くすすめたいのは
レビューにざっと目を通すだけでなく
とにかく、”全件” 読むべきということ。
レビューがないようなマニアックなものはともかく、
あるものに関しては
評価の数字は一切無視して
レビュー記事自体を淡々と読んでください。
また、
極端にベタ褒め、もしくは一刀両断的なレビューをつけているものに限っては
そのレビュアーの過去レビューの傾向をたどって
信用性をチェックしてください。
基本的なやり方は
音楽書籍以外のものを買うときと同じですが、
特にクラシック音楽のものは
レビュー数がそれほど多くないケースがほとんどですので
「評価の数字を無視して、全件読む」
というのを
必ず実行してください。
ここまでやれば、
大体のことはわかってきます。
極端に古くマニアックものなどで
レビューがまったくない場合は
どうすればいいか。
答えはシンプルで、
3,000円以内であれば
とりあえず買ってしまいましょう。
最悪、やり直しのきくラインだからです。
ときにはレビューがまったくない書籍に出会うのも
クラシック音楽の書籍探しで
付き合っていかなければいけない部分です。
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