【ピアノ】一度取り組んだ楽曲を学び直そう

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本記事では、
一度取り組んだ楽曲を学び直すことの重要性」
について話題にしています。

 

のちに音大入試対策も兼ねて習うことになる先生のところへ

初めて行った時、

筆者は以下のようなことを言われました。

「モーツァルトのトルコ行進曲を、来週もってきてください」

 

唖然としたのを覚えています。

筆者にとっては

「とっくの前に通り過ぎた楽曲」

としての位置付けになってしまっていた楽曲だったからです。

 

とうとう、

「この曲はいつまでやるのですか?」

ときいてしまいました。

すると、

「これからあなたがピアノを弾いている限り続けるんです」

と返されたのです。

 

実際にレッスンでみて頂くのは数回のみでしたが、

この意味を理解したので

トルコ行進曲は今でも筆者のレパートリーになっています。

 

ここでその先生が伝えたかったのは

おそらく

「一度取り組んだ楽曲を学び直すことの重要性」

についてです。

 

例えば、

「トルコ行進曲」を弾ける方は多くいますが

ほんとうに音楽的に弾ける方となると限られてきます。

プロが弾いた「トルコ行進曲」はものすごい音楽的ですよね。

ここのギャップが何かを考えるのが、

上級への一番の関門。

今のレヴェルで精一杯の楽曲では

弾くことに必死で音楽的な領域までは踏み込めません。

「”余裕を持って弾ける” という段階に達した楽曲を、いかに音楽的に仕上げるか」

これは、上級を目指すにあたっては欠かせません。

 

コレ!と思う珠玉のピースは

上達した今の段階で

もう一度学び直してみると良いでしょう。

過去に学んだ楽曲からであっても、

目の前の新しい楽曲に取り組むことと同じくらい

たくさんの発見が出てくるはずです。

なぜなら、当時より成長しているからです。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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