【ピアノ】先生の熱心さが辛い、イライラする…ピアノの悩みQ&A

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【ピアノ】先生の熱心さが辛い、イライラする…ピアノの悩みQ&A

► はじめに

 

今回のQ&Aコーナーでは、ピアノレッスンにおける「先生の熱意と生徒のやる気のギャップ」という、多くの方が経験されるであろう繊細な問題について考えていきます。

プライバシーを配慮し、相談内容を要約して個人情報に関わる部分は伏せさせていただきます。

 

► 相談内容の概要

 

相談者:ピアノ学習者の方
状況:先生の熱心な指導と自分のやる気にギャップを感じている

 

何が起こっているのか

先生が非常に熱心に指導してくださるものの、自分自身のピアノに対するやる気や取り組み方との間にギャップを感じてしまい、逆にイライラしてしまう状況が続いている。このまま続けるべきか、それとも独学に切り替えるべきか悩んでいる。

 

相談者さんの複雑な気持ち

感謝の気持ち:

・先生が熱心に指導してくれることへの感謝
・自分のために時間と労力を割いてもらっていることへの理解

困惑・ストレスの気持ち:

・先生の期待に応えられていない罪悪感
・自分のペースで学習したいという思い
・熱意のギャップからくるイライラ

 

► 回答

 

※本回答は、筆者の音楽経験から判断した提案であり、人間関係の専門的なカウンセリングではありません。

 

‣ 問題の核心:目指している方向性の確認不足

 

この相談の核心は、先生と生徒の間でお互いの目指している方向性が明確に共有されていないことにあります。

相談者さん側の思い:

・もう少し気楽にピアノを楽しみたい
・自分のペースで進めたい
・プレッシャーを感じずに学習したい

 

‣ まず取るべきアクション:先生との対話

 

最優先でやるべきこと

レッスン1回分の時間を丸々使わせてもらって先生と会話をする

話し合うべき内容:

・お互いの目指している方向性を確認し合う
・自分の希望する学習スタイルを正直に伝える
・先生の指導方針や期待について聞く

 

‣ 筆者の経験から:方向性のズレがもたらす結果

 

筆者は大学院生時代に似たような経験をしました。作曲科にいながら個人的に習っていたピアノの先生から以下のような提案を受けました:

・ピアノ科の学生が出る学内のオーディションに出たらどうか
・門下生の演奏発表会では、自作曲ではなく古典的なクラシック作品を弾いて欲しい
・通常レッスンに加え、追加でレッスンをする

 

先生の熱心さは嬉しい反面、作曲の学習や研究に集中したかった筆者にとっては負担に感じてしまいました。結果的に、お互いの方向性を十分に話し合うことができず、4ヶ月でその先生のもとを離れることになりました。

当時に作曲へ全力をあげたこと自体は今でも後悔していませんが、もう少し冷静にお互いの目指している方向性を確認し合うべきだったと思っています。

 

この経験から学んだこと:

・方向性のズレは時間が経っても自然には解消されない
・早い段階での率直な対話が重要で、こちらにも問題があったこと
・お互いの立場や気持ちを理解し合う努力が必要

 

‣ 対話のポイント

 

伝えるべきこと

「もう少し気楽にピアノをやっていきたい」という気持ちをそのまま正直に伝える

聞くべきこと:

・先生の指導方針や期待
・どの程度のレベルアップを想定しているか

判断基準:

・先生が真摯に話に耳を傾けてくれるかどうかで今後の継続を判断する
・こちらも先生の話によく耳を傾ける
・もし会話が成立しないのであれば、思い切って退会する

 

‣ 現実的な見通し:継続の難しさ

 

正直な見解

その先生と今後うまくやっていくのは難しいと考えられます。

理由:

・人間の考え方はそう簡単に変わらない
・一時的な迎合があっても、結局、時間が経つとお互いに元の考え方に戻りがち
・根本的な価値観や指導観の違いは調整が困難

 

「方向性を確認し合ってください」と書きましたが、「もし微調整でお互いが同じレールに乗れそうなのであれば、継続可能」というだけのことです。その時点で案の定、方向性が大きく異なっているのであれば、他の先生なり独学なり別の学習環境へ動いてしまったほうが将来的には上手くいくでしょう。

 

‣ 今後の選択肢

 

継続する場合:

・方向性の調整が可能であることが前提
・定期的な意思疎通を心がけ、お互いの妥協点を見つける努力をする
・一番やってはいけないのは、イライラしたまま現状維持で継続すること

環境を変える場合:

・より自分の学習スタイルに合う先生を探すか、独学での学習に切り替える
・「独学+不定期の単発レッスン」という柔軟な学習方法があることも忘れない
・必ずしも先生のみに責任があったわけではないと腑に落とし、今後に活かす

 

► Q&Aコーナーへの相談募集

 

同じような悩みを抱えている方、音楽を続ける中での様々な疑問をお持ちの方からの相談をお待ちしています。

 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ情報メディア「Piano Hack | 大人のための独学用Webピアノ教室」の運営をしたり、音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。ピアノ音楽の作曲や編曲もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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