♬ 基礎練習をやるべきだと思っていても、重い腰が上がらない
♬ やらなくてもいいのか、重い腰を上げたほうがいいのかを知りたい
こういったあなたへ向けた記事です。
基礎練習として
ハノンやコルトーなどの
指練習的な意味合いの強い作品をさらうことは
決して不要とは言えず
うまく取り入れれば効果が上がります。
しかし、
「やらないといけないな」という気持ちと
「正直やりたくない」という気持ちとが
混じり合っていて
どう折り合いをつけていいのか分からなくなることも
あるのではないでしょうか。
当面は、以下の解決策で乗り切りましょう。
「日常に、つまり、楽曲に基礎練習を組み込んでしまう」
という方法。
もっと具体的に言うと、
「練習曲的側面の強い、しかしレパートリーになる楽曲に取り組む」
という折衷案です。
「練習曲的側面の強い、しかしレパートリーになる楽曲」とは、
例えば
初級者から上級者まで使える楽曲として
など、
上級者であれば、
などもいいですね。
◉ 体力づけのために朝ダッシュばかりやっていた柔道部が、テニス部よりも足が速くなった
などという話を耳にしたことがあります。
つまり、
運動が目的でない家事でエネルギーを消費したり、
足が速くなることを目的としていないダッシュ訓練で走力がついていたりと、
それ以外の日常へ組み込んで間接的に訓練してしまうと
気が付かないうちに力になっていることがあるという例。
もちろん、
「今どこを鍛えているのか」
という意識や目的を持ったうえで練習したほうが
効果が上がるのはとうぜんのことです。
それは演奏会用楽曲の練習でも考慮すべき。
しかし、
メカニック的な教材を使ってそれをやろうと思っても
重い腰が上がらないからこそ
困っているわけですよね。
基礎練習で重い腰が上がらない理由はシンプルです。
教材の単調さによるというよりは
むしろ、終わりが見えないことによる。
ハノンやコルトーなどは
「仕上げて終わり」ではなく、
譜読みいらずだけれども、その代わり、原則合格がない。
終わりになる期限が決まっていないのです。
だからこそ、
先が見えなくて嫌になってしまう。
そういった教材に集中して取り組むことも必要ですが、
とりあえずは折衷案として
「練習曲的側面の強い、しかしレパートリーになる楽曲」
に取り組んでみればいいと思うのです。
こういった作品であれば
取り組みの終わりも見えますから。
本記事で紹介した作品のオススメ楽譜などは
以下の記事で解説しています。
解釈楽譜「園田高弘 校訂版 J.S.バッハ インヴェンション」レビュー
◉ ベートーヴェン「エロイカ変奏曲」(上級者)
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