【ピアノ】先生に聞けない素朴な疑問10選:真面目に答えるQ&A集 vol.8

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【ピアノ】先生に聞けない素朴な疑問10選:真面目に答えるQ&A集 vol.8

► はじめに

 

・「こんなこと、先生に聞いていいのかな…」
・「ググっても明確な答えが出てこない…」

こういった、聞きにくいけど実は気になるピアノ関連の疑問に、真面目に答えます。レッスンに通っている方はもちろん、スポット(単発)レッスンを受ける独学の方にも参考になる内容です。

 

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► 質問集

‣ Q1. レッスンの「開始時間ちょうど」にインターホンを鳴らすべき?

 

結論:3分前から開始時刻までの間が適切

 

10分や15分前に到着したからといって早々にインターホンを鳴らすのは、先生の準備時間や前の生徒のレッスンを妨げる可能性があります。その時間は自分の時間ではありません。5分前でもやや早い印象です。

 

適切なタイミング:

・3分前〜開始時刻ちょうどの間
・出入りの時間も含めて自分のレッスン時間内なので、早過ぎはNG
・遅刻は1分でもNG

 

注意すべきケース

前の生徒が知人で欠席を知っていても、先生に相談なく早く訪問するのは自分勝手なので控えましょう。先生には先生のスケジュールや準備があります。もし早めに入りたい場合は、事前に相談することが大切です。

 

‣ Q2. 先生のレッスンを受ける前に、他の先生に習っていたことを言うべき?

 

結論:初回レッスンで音楽歴を正直に伝えるべき

 

過去の学習歴を伝えることは、むしろ新しい先生への信頼と敬意の表れです。

 

伝えるべき理由:

1. 効率的な指導につながる

・使用教材や進度の把握
・演奏経験(発表会・コンクール等)の共有
・適切な課題設定が可能

2. 教え方の違いに対応しやすい

・指導法の違いの困惑について相談しやすくなる
・スムーズな学習移行が可能

3. 信頼関係の構築

・先生は演奏を聴けばすぐに実力を把握できる
・隠すよりオープンな方が良好な関係を築ける

 

過去の学習歴は恥ずかしいことではありません。むしろ、自身の音楽の歩みを示す大切な情報です。よく、何かを失うと思って出し惜しみをしたり恥ずかしがったりする方がいますが、隠す必要がないことを隠すと誰のためにもなりません。

 

‣ Q3. 過去に弾いた曲をもう一度弾きたいとき、先生に言ってもいい?

 

結論:基本的にOKだが、目的とタイミングが重要

 

成長した今の自分で再挑戦すると新たな発見があることも多く、有意義な学習法です。

 

望ましいケース:

・より深い理解を目指す再挑戦
・本番演奏のための磨き直し

避けるべきケース:

・新曲の譜読みから逃げるため
・現在の課題を避けるため

 

先生から「今の曲を優先しましょう」とアドバイスがあれば、そのタイミングを尊重することも大切です。

 

‣ Q4. 先生に習っている曲以外で、レッスンで少しだけ見てもらってもいい?

 

結論:事情を説明すれば対応してもらえることが多い

 

合唱伴奏や連弾など、特別な事情がある場合は相談してみましょう。

 

相談時のポイント:

・事情と期限を明確に伝える
・通常レッスンとのバランスを考慮

 

注意点

大切なのは、欲張らないことです。追加された作品の指導に先生の熱が入って、その曲だけで時間が終わってしまうこともあるでしょう。このときに、普段の曲まで見てもらいたいあまり、自分から切り上げないようにしましょう。時間配分は先生の判断に委ねることが、信頼関係を保つコツです。

また、「今回はいつもの曲を見てもらえなかったので、次回は持ってきます」などといった、先生が悪いかのような余計な一言を言わないようにしましょう。悪気はなくても意外とやってしまうケースが多いのです。

 

‣ Q5. 先生の演奏や作品を勉強してもいい?

 

結論:むしろ積極的に勉強すべき

 

「何となく悪い気がするが、先生の演奏音源や、出版されている先生の作編曲作品を勉強してもいいのか」と思う方もいるようです。

公開されている演奏動画や出版作品は、学びの貴重な教材です。

 

積極的に活用すべき理由:

・音楽性を直接学べる
・必要に応じてレッスンでその話題を取り上げることで、他の先生では得られない学習ができる
・音楽的なコミュニケーションが深まる
・むしろ、素材があるのに勉強しないでその先生に習っていることのほうが失礼だと思ってもいい

 

公開されているものは誰でもアクセスできる教材です。遠慮する必要はまったくありません。

 

‣ Q6. 発表会会場で先生を見かけたら、生徒の方から積極的に声をかけるべき?

 

結論:取り込み中でなければ、必ず挨拶を

 

挨拶のタイミング:

・先生が打ち合わせ中や調律師と話しているときは待つ
・それ以外の場合は速やかに挨拶
・できれば当日リハーサル前に済ませる

 

当日リハーサルへの参加について

可能な限り参加することをおすすめします。参加すべき理由は:

・会場のピアノに慣れる
・「一緒にイベントを作る」という姿勢の表明
・先生や出演者への挨拶の機会

社会人で本番にしか間に合わない場合は仕方ありませんが、都合がつくのに毎回不参加というのは、コミュニティへの参加意識が薄い印象を与えかねません。リハーサルは、演奏技術の確認だけでなく、音楽コミュニティとの関わりを深める場でもあります。

 

‣ Q7. 自宅でピアノを弾く際、服装は自由でいい?

 

結論:普段は自由、本番前は本番仕様で練習を

 

日常練習:

・動きやすい服装で問題なし
・極端に弾きにくい服装は避ける

本番前の準備:

・本番で着用する靴で練習
・可能であれば衣装での練習時間を設ける
・ドレスが難しい場合は、最低限靴だけでも

 

ペダル操作や身体のバランスは、履物によって大きく変わります。本番で初めて履く靴で演奏するのはリスクが高いので、事前に慣れておくことが重要です。

 

‣ Q8. 先生は、教える曲を事前にすべて弾き込んでいる?

 

結論:すべてではないが、指導に必要な理解はしている

 

生徒それぞれが異なる曲を学習するため、全曲を弾き込んでいる先生は少ないでしょう。

 

それでも指導できる理由:

・豊富な演奏経験と曲数の蓄積
・瞬時に楽譜から音楽的ポイントを読み取る力
・音楽理論や解釈の深い理解

 

例えば、ピアノ以外の楽器専門家がピアノのマスタークラスを開くことがあります。演奏技術は教えられなくても、音楽解釈や表現については深い指導ができるのです。

先生の能力は必ずしも「全曲を弾けること」ではなく、「音楽を深く理解し、それを伝える力」にもあります。

 

‣ Q9. ピアノ教室に通う以外で、音楽仲間を作る方法はある?

 

結論:自分から積極的に外へ出ていく

 

ピアノは一人で向き合う時間が多い楽器です。だからこそ、意識的に外へ出て人と関わることが大切です。

 

「外へ出る」とは:

・SNSだけでなく、実際に足を運ぶ
・自分から話しかける勇気を持つ
・参加するだけでなく、つながりを作る

 

具体的な演奏や交流の場:

・ピティナ・ステップ(全国各地で開催)
・アマチュアコンクール
・市民文化祭・音楽祭
・ピアノサークルの弾き合い会
・ピアノ設置カフェ(演奏イベント開催時)
・合唱団や器楽奏者の伴奏

 

受け身ではなく、自分から関わりを作る姿勢が大切です。さらに詳しい情報は以下の記事で解説しているので、参考にしてください。

【ピアノ】人とつながり、音楽生活をもっと楽しむヒント

 

‣ Q10. 先生に、自分の「人生相談」をしてもいい?

 

結論:相談は可能だが、事前の許可と誠実な姿勢が必要

 

相談する際のルール:

・事前に許可を取る:「次回のレッスンでご相談したいことがあるのですが、お時間をいただけますか?」
・レッスン時間内で行う:レッスン枠外での相談は先生の負担になる
・先生も通常レッスンの準備をしている:当日いきなりだと、先生が用意していた内容ができなくなる可能性がある

相談時の心構え:

・自分から時間を使った以上、欲張らない
・演奏も見て欲しくても、相談を優先させる
・アドバイスは真摯に受け止め、試してみる姿勢を持つ

 

自分から人生相談のお願いをした場合は、少しピアノも見てもらいたくても、自分から切り上げないことが大切です。

また、「良さそうなアドバイスがきたら試してみようかな」という選択的な姿勢であれば、わざわざ時間を取って相談する必要はありません。アドバイスを尊重する覚悟を持って相談しましょう。

 

► 終わりに

 

先生に聞けないこと、ググってもあまり出てこないこと、たくさんあります。そんな小さな疑問を一つずつ解決していくことでピアノ学習を楽しくしていきましょう。

 

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