【ピアノ】グラナドスのピアノ小品:発表会向け2曲の紹介

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【ピアノ】グラナドスのピアノ小品:発表会向け2曲の紹介

► はじめに

 

グラナドスのピアノ作品の中から、発表会で映える2つの小品を紹介します。

情熱的なスペイン音楽の魅力が詰まったこれらの作品は、テクニカルな難度が手頃なため、グラナドス作品への入門としても最適です。

 

► スペイン舞曲集 op.37より 第1曲「メヌエット」

 

作品の特徴

・堂々とした強奏(フォルティッシモ)で始まる印象的な開始部
・演奏時間約2分半の簡潔な構成
・舞曲特有の優雅な性格を持つ旋律

 

技術的なポイント

・テンポの変化に伴う表現の使い分け
・2拍目から始まる特徴的なフレージング
・優雅なメヌエットのリズム感の表現

 

演奏レベル

・推奨:中級上(ツェルニー40番程度)

中級レベル(ツェルニー30番程度)でも挑戦可能。

 

プログラミングの提案

・発表会の開始曲として最適
・後述の「アンダルーサ」と組み合わせることで、スペイン音楽の多様な魅力を表現可能

 

グラナドスの使用楽譜の版には、特に定番のものはありません。

ヘンレ原典版も売られていますが、以下の全音楽譜出版社のものがリーズナブルです。

 

・グラナドス スペイン舞曲集 解説付 (zen-on piano library)

 

 

 

 

 

 

► スペイン舞曲集 op.37より 第5曲「アンダルーサ」

 

作品の特徴

・スペインの民族色豊かな旋律
・歌うような旋律(カンタービレ)と力強い部分のコントラスト
・豊かな音楽表現が可能な構成

 

技術的なポイント

・歌うような旋律の表現力
・強奏部分での音量コントロール
・スペイン舞曲特有のリズム感の表現

 

演奏レベル

・推奨:中級上(ツェルニー40番程度)

中級レベル(ツェルニー30番程度)でも挑戦可能。

 

プログラミングの提案

魅力的なコンサートプログラムの例:

1. グラナドス「アンダルーサ」(導入として)
2. ラヴェル「ソナチネ」(スペイン的な要素を含む作品と相性の良い作曲家として)
3. リスト「バラード第2番」(メインプログラムとして)

この相性の良い組み合わせにより、スペイン音楽からロマン派音楽まで、様式の違いを効果的に表現できます。

 

 

 

 

 

 

 

デジタルデータ(PDF)で手に入れたい方は、

「ぷりんと楽譜」にもあります。

» アンダルーサ op.37-5(Enrique Granados) /ピアノ(ソロ) 

 

► さらなる学習のために

 

グラナドスの他の魅力的な作品としては、「詩的なワルツ集」や「ゴイエスカス」がおすすめ。

これらは技術的な難度は上がりますが、スペイン音楽の真髄を味わえる作品です。

 

※ 掲載している楽曲のレベル表記は目安です。実際の難易度は学習者の経験や得意分野によって異なる場合があります。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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