【ピアノ】これまでの努力を最大限に活かすための「価値の再構築」をしよう

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【ピアノ】これまでの努力を最大限に活かすための「価値の再構築」をしよう

►「価値の再構築」とは何か

 

音楽における「価値の再構築」とは、これまでの学習や経験を見直し、より効果的に活用していくための再整理と再構築を意味します。

多くのピアノ学習者が陥りがちなパターンとして、「1曲仕上げては次の曲へ移り、以前の曲は忘れていく」という繰り返しがあります。その結果、何年も学習を続けているにも関わらず、現在のレパートリーがわずか1曲しかないということが起こります。

このような状況を改善するために、いったん立ち止まって過去に取り組んだ楽譜をすべて目の前に広げ、以下のような整理を行うことが重要です。

・今後もレパートリーとして残したい作品の選定
・もう一度深く学び直したい作品のリストアップ
・技術的な課題が残っている作品の確認

 

過去の努力は必ず自分の中に蓄積されています。それらを丁寧に整理し、「価値の再構築」を行うことで、その経験は今後も長く活用できる確かな力や財産となるでしょう。

 

► 実践例:筆者の取り組み

‣ J.S.バッハの作品の学び直し

 

筆者が実践している「価値の再構築」の一例として、J.S.バッハの作品、特に「平均律クラヴィーア曲集」を中心とした学び直しがあります。

学生時代に全曲の譜読みは終えていましたが、当時は表面的な理解に留まっていた作品が多くありました。そこで、より深い理解と演奏技術の向上を目指し、改めて本格的な学習を開始しました。

J.S.バッハを選んだ理由は、昨夏にヘルマン・ケラーのJ.S.バッハ関連書籍を読み直して勇気づけられ、気持ちが高まったことがきっかけでした。新たな気づきと学習意欲をもらって、2024年後半のテーマ作曲家(重点学習対象)にすることにしました。

 

‣ 2. 本Webメディアの再構築

 

音楽以外の分野でも「価値の再構築」は有効です。筆者が運営するWebメディアでは、2021年4月の運営開始から3年半(2024年10月時点)で約2,300記事が蓄積されましたが、以下のような課題が明らかになりました。

課題:

・カテゴリー分類が曖昧で読者にとって使いづらい
・アクセス数の多い過去記事の内容的な読みにくさ
・情報更新が必要な記事の存在
・経験談など一次情報の不足

これらの課題に対応するため、以下の改善に取り組み始めました:

・カテゴリーの再構成
・人気記事のリライト
・サイト構造の最適化
・これまでの失敗も含めて経験を全出ししたコンテンツ提供

 

► 今日から始める「価値の再構築」

 

上記の実践例は中長期的な取り組みとなるため、すぐに大きな成果報告はできません。しかし、着実に一歩ずつ進めていきたいと考えています。

読者の皆さんも、自分なりの「価値の再構築」に取り組んでみましょう。小さな一歩から始めることで、これまでの努力がより確かな財産として活かされるはずです。

 

「レパートリー維持」を例とした具体的な取り組み例:

・過去に学習した作品リストの作成
・もう一度深く学び直したい作品のリストアップ
・その中の数曲を披露する本番かアウトプット先を決めてしまう(重要)
・練習計画の立案

 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ情報メディア「Piano Hack | 大人のための独学用Webピアノ教室」の運営をしたり、音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。ピアノ音楽の作曲や編曲もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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