具体例を見てみましょう。
楽曲が変わっても考え方は応用できます。
モーツァルト「ピアノソナタ 変ロ長調 K.570 第2楽章」
譜例(PD作品、Finaleで作成、曲尾)
53小節目の矢印で示したところを見てください。
ここからがエンディングとなっています。
(48小節目からをコーダとする分析もあります。)
古典的な多くの楽曲のたいていの場所では
小節頭から新しいセクションへ入りますが、
3拍目という小節途中からセクションが変化していることに
注意してください。
同小節のカギマークで示したところがポイントで、
39小節1-2拍目と同じ形。
しかし、39小節目とは異なり
譜例の53小節目ではそれをそのまま
エンディングへつないでいるというわけです。
(再掲)
もうひとつ注目すべきなのは、
エンディングが小節途中から始まっているにも関わらず
それがずれっぱなしではなく
1小節半でまとめて
最終小節へ入っていること。
構成の把握をしていることで、
どこまでを大きくひとつで引っ張っていくかに
影響があります。
小節途中からのセクション変化は
ときどき見られるものなので
すぐに見抜けるように注意しましょう。
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