具体例を挙げます。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
モーツァルト「ピアノソナタ ニ長調 K.311 (284c) 第1楽章」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)
カギマークで示した最初の部分は
「開演ベル」の役割をもっていると言えます。
幕開けを告げる「つかみ」の音。
曲頭の和音は
音を出すだけでしたら難しくありませんが、
きちんとコントロールされたうえで発音しないと
ただ単に
「はい、トニックが鳴りましたよ」
と喋るだけのものになってしまいます。
きちんと語りたいところ。
以下の点に気をつけて音を出しましょう。
◉ 音が散らばらないように、鍵盤の近くから打鍵する
◉ しなやかなアルペッジョと共に、右手のトップノートを聴かせる
◉ 左手の和音は重くならないように、やや加減する
◉ しなやかなアルペッジョと共に、右手のトップノートを聴かせる
◉ 左手の和音は重くならないように、やや加減する
これらに気をつけながら
優雅で音楽的な音を出せば、
「ただのトニックのサウンド」
を避けることができます。
バランスが考えられていない和音というのは
ただの音のカタマリと一緒。
弾くのが難しくないちょっとした場面でも
決して気を抜かずに
「その一瞬を音楽にする」
という意識をもって音を出す。
そうすることで
つまらない演奏を脱することができます。
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg
無料トライアルで読み放題「Kindle Unlimited」
筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。
コメント