♬ 色々な曲を聴いた方がいいのはわかっているけど、数が多すぎてどうすればいいかわからない
♬ 演奏会へ行くと、知らない曲ばかりで退屈してしまう
こういった方へ向けた記事です。
日頃指導していると、
音楽学校の学生であっても
知っているピアノ曲がとても少ないことに驚かされます。
あらゆることは実用レベルまで高めて初めて意味がありますが、
まずは「知っている」ということが大切。
あらゆる楽曲を知っていると
例えば次のような利点があります。
◉ 音楽に詳しい人物と会話ができるようになる
◉ 演奏会を聴きに行ったときに眠くならなくなる
◉ 指導するときに「生徒のほうが詳しい」という恥をかかずに済む
◉ 知る過程で、思いがけない将来のレパートリー候補に出会うことがある
など、他にもさまざまです。
適当にあさってみるのも悪くはありませんが、
私が学生時代によくやっていた
知っている楽曲を増やすオススメの方法をお伝えします。
「作曲家を決めて、同じくらいの時期に作曲されたピアノ作品をまとめてきいてみる」
というやり方。
例えば、
「喜びの島(ドビュッシー)って有名だけど、どんな作品かきちんと聴いてみたことないなあ」
と思ったならば、
「喜びの島」(1904年 作曲)に加えて、
同じくドビュッシーの
「仮面」1904年 作曲 ピアノソロ
などを聴いてみる。
ポイントは
「まずは3曲」
ということです。
という記事で書きましたが、
「3曲」という量は
ある一定のまとまりとしては適量。
内容の傾向も見えてきますし、
少な過ぎることもありません。
そして、
聴き流して忘れてしまうのでは意味がありませんので、
集中して何度か聴き、
「聴けば作品名はわかる」
というくらいまでにはしておきます。
ここまで済んだら、ワンセット終了です。
聴いた作品を必ずメモし、
一覧として貯めておきましょう。
そうすれば
時間が経ってからの復習が容易ですし、
「見える化」することで
モチベーションの維持にもなります。
続いて、
「次は、ドビュッシーの晩年のピアノ曲から3曲聴いてみようかな」
「シューベルト、全然知らないから初期の作品から3曲聴いてみようかな」
などといった要領で
どんどんと
知っている作品のネットワークを
張り巡らせていきましょう。
「特定の作曲家の作品を、はじからすべて聴いていく」
というのは、
同じ作曲家の作品ばかりをずっと聴くことになるために
新鮮味が薄れてしまい挫折しがち。
「3曲」で回していき、
のちに抜けを補うほうが
継続には有効です。
【ピアノ】取り組んでいる作曲家が作った “ピアノ曲以外” も聴こう
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