【ピアノ】J.S.バッハ インヴェンション 第6番 BWV777 全運指付き楽譜と練習のコツ

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【ピアノ】J.S.バッハ インヴェンション 第6番 BWV777 全運指付き楽譜と練習のコツ

► はじめに

 

本記事では、J.S.バッハ「インヴェンション 第6番 BWV777」に取り組む方のために、「全運指」を付けた楽譜を提供し、練習のヒントも解説していきます。

 

►「全運指」の解説

 

この楽曲はパブリックドメインです。運営者が浄書ソフトウェアで作成した楽譜を使用しています。

 

運指について重要な注意点

この運指は一例です。手の大きさや個人差に合わせて調整してください。また、どのようなアーティキュレーションを付けるのかによっても適切な運指は変わります。お手持ちの楽譜の内容と照らし合わせながら、必要に応じて参考にしてください。

 

► 具体的な練習のヒント

‣ 適切なテンポ設定

 

おすすめテンポ:

♪= 96
(ヘルマン・ケラー提案)

 

なぜ、このテンポが良いのか:

・初〜中級者でも挑戦できる速度設定
・作品の持つ優雅さや軽やかさを十分に表現可能
・むしろ、テンポが速くなり過ぎることが懸念される楽曲のため、弾けるようになってきたら抑制が必要

 

‣ 本楽曲でよくある問題点と対策

 

縦に刻んでしまい、音楽が流れない:

・特に両手が交互にリズムを補完する部分(1-2小節 等)では、縦に刻んでしまいがち
・音楽の横の流れを意識しながら片手練習を丁寧に行う

 

音の羅列になってしまい、音楽的に響かない:

・両手の音域が近づいたり離れたりする部分をあらかじめ把握しておく
・32分音符が重くならないよう、軸の音を意識する(下記参照)
・対位法による楽曲だが、和声的な部分もあるので、縦の響きもよく聴いて練習する
 特に:
 – 29小節目以降
 – 39小節目に出てくる、gis-mollのナポリの和音

 

32分音符が重くなってしまう:

譜例(曲頭)

・全ての32分音符において、重くなってしまわないように軽く弾く
・レッド音符で示した拍頭の「軸になる音」を意識して、他の32分音符は装飾的なものだと捉える

 

► 終わりに

 

32分音符の軽やかな処理と音楽の横の流れを意識することで、この作品の持つ優雅さと躍動感を表現できるようになるでしょう。継続的な練習により、J.S.バッハの音楽語法への理解も深まっていくはずです。

 

この作品についてさらなる演奏ヒントが必要な方は、以下の解釈版を参考にしてください。

【ピアノ】園田高弘 校訂版 J.S.バッハ インヴェンション:独学学習者のための決定版

 


 

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