【ピアノ】書き込みを読み直す定着学習法:分析を「自分のもの」にする
► はじめに
本記事では、「【ピアノ】楽曲分析の基本は「皿回し」によるアプローチ」を活用して分析をやりこんだ教材を、さらに深く自分に刻み込む方法を紹介します。分析が一段落したら、それで終わりではありません。過去の書き込みを読み直すことで、知識を定着させ、音楽的な視点をより自分のものにしていきましょう。
►「過去の書き込みを読み直す分析学習」とは
「もうどうしても新しい発見は出ない」というほど分析をやりこんだ教材ができたら、その教材を使って「過去の書き込みを読み直す分析」を行います。
具体的には:
・やりこんだ教材のうち数曲を決める(まずは短い作品2〜3曲から始めるとよい)
・机の前で楽譜を広げ、自分が書き込んだ内容を読みながら「うん、そうなっているよね」と確認するように、すべての書き込みを頭に擦りつけるようにして読んでいく
分析の新発見を求める作業ではなく、すでに発見したことを繰り返し自分の中に刷り込んでいく作業です。
► 実践のポイント
‣ 面倒でも小さな書き込みもすべて擦る
楽譜の隅に書いた小さなメモも含め、すべての書き込みを丁寧に確認することが重要です。「小さな書き込みだから今回は飛ばそう」という省略が習慣になると、その気づきはいつまでも自分の血肉になりません。どんなに細かな発見も、書き込んだからには意味があるはずです。
‣ 1回やって満足せず、定期的に繰り返す
この作業の効果は、繰り返すことで積み重なっていきます。1回読み直しただけでは記憶への定着は限られますが、間を置いて何度も同じ書き込みを確認することで、分析の視点が少しずつ自分の感覚として身についていきます。
‣「またやろう」ではなく、今すぐ日にちまでスケジュールを組んでしまう
「またやろう」と思うだけでは、気づけばずっと後回しになってしまいます。次回実施する日付を具体的に決めて、スケジュール帳に書き込んでおくようにしましょう。この一手間が、継続的な実践を支えてくれます。
► 分析初心者への応用方法
この方法は、基本的に自分で搾り取れるだけ分析し終わった教材を使うことで意味のある学習になります。
一方で、まだ分析の経験が浅い方でも実践できる応用方法があります。それは、市販の楽曲別分析本の内容を自分の楽譜に丸写しして、それをこの分析法で使う教材にするというやり方です。
このアプローチによる2つの利点は:
・まだ分析があまりできない段階でも実行できる
・プロの分析方法や視点を、自分の楽譜を通じて直接頭へ擦りつけることができる
自分の手で書き写すという作業自体にも学習効果があります。受動的に読むだけでなく、能動的に書き込むことで、分析の観点がより深く記憶に刻まれていくでしょう。
楽曲別分析本については、「レベル別:ピアノ独学者のための学習参考書籍ライブラリー」で多数紹介しています(ケルターボルンの書籍をはじめ、様々なレベルに対応した書籍が揃っています)。
また、筆者の電子書籍「徹底分析シリーズ(楽曲構造・音楽理論)」では、シューマンの「ユーゲントアルバム Op.68」など初級者向けの楽曲を題材に詳細な分析を解説しています。自分の楽譜への書き写し素材として、ぜひ活用してみてください。
► 終わりに
分析は「発見する」だけで終わらせないことが大切です。書き込みを繰り返し読み直す習慣を持つことで、一度気づいたことが本当の意味で自分のものになっていきます。
地道な作業ですが、続けていくうちに「楽曲を聴いたときの聞こえ方」や「演奏するときの意識」が確実に変わってくることでしょう。ぜひスケジュールに組み込んで、実践してみてください。
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