【ピアノ】楽譜製本や補修に最適なマスキングテープの比較レビュー

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【ピアノ】楽譜製本や補修に最適なマスキングテープの比較レビュー

► はじめに

 

楽譜製本や整理を行う際に重宝するマスキングテープ(紙粘着テープ)。特にピアノ学習者にとって、楽譜の製本やページ補強で必要になることはあるはずです。

マスキングテープ(紙粘着テープ)は、以下の理由から楽譜製本に最適な素材として知られています:

・ページを傷めにくい適度な粘着力
・経年劣化が少ない
・必要に応じてはがすことができる
・印刷の上に被ってしまっても透けて見える

本記事では、手に入りやすく費用対効果の高い2種類のマスキングテープを、実際の使用経験をもとに詳しく比較していきます。

 

比較対象:

1. ダイソー 大容量マスキングテープ(白、15mm×15m)
価格:110円(税込) 単価:7.33円/m

2. ニチバン 軽包装用 紙粘着テープ(15mm×18m)
価格:約63円/巻(8巻セット500円として) 単価:3.5円/m

 

► 各製品の特徴

‣ 1. ダイソー 大容量マスキングテープ(白、15mm×15m)

 

基本性能:

・材質:和紙、アクリル系粘着剤
粘着力:中程度(楽譜製本に適した強さ)
色味や透け具合:やや厚手で白さが強く貼った部分が少し目立ち、文字の隠れ具合はやや強め

使用感:

・表面の手触り:ツルツルとした滑らかな質感
・カット性:非常に良好
・貼り直し:可能だが、複数回の貼り直しは避けたほうが良い

実際の使用場面:

・見出し用:白さが強いため、インデックスとしても使える
・「背」の製本に使えるか:15mm幅では、1度に30枚程度の背に使用可能
 – 筆者は39枚の背で試したところ、ギリギリの範囲でした。通常の貼り合わせには特に問題なく使えます。

メリット・デメリット:

・メリット
 – 入手が容易(全国のダイソーで購入可能)
 – 貼付時の位置調整がしやすい

・デメリット
 – 幅のバリエーションが限られる
 – 和紙素材なので長期保存での変色の可能性(未確認)
 – ニチバン製に比べてやや割高

カラーマスキングテープなどが売っているコーナーにあり、近所の3店舗全てにありました。ダイソーのマスキングテープは種類が本当に豊富でコーナーも大きいのですぐに見つかるでしょう。もちろん、通販でも手に入ります。

 

‣ 2. ニチバン 軽包装用紙粘着テープ(白、15mm×18m)

 

基本性能:

・材質:和紙、アクリル系粘着剤
粘着力:中程度(楽譜製本に適した強さ)
・色味:ナチュラルな色(ダイソーよりも白みが強くない)

使用感:

・表面の手触り:やや粗めで自然な質感
・カット性: 非常に良好
・貼り直し: 可能だが、複数回の貼り直しは避けたほうが良い

実際の使用場面:

・製本作業:多様な幅から選択可能で、厚みのある楽譜にも対応
・ページ補強:12mm幅が細かい補修に最適
・長期保存:経年での黄ばみはあるが、接着力は維持
・「背」の製本に使えるか:12mm〜50mmまで7種類の太さを選べるので、用途に応じた最適なサイズを選択可能

メリット・デメリット:

・メリット
 – 豊富な幅のバリエーション
 – コストパフォーマンスが優れている
 – 定番ならではの安定した品質

・デメリット
 – 店頭での入手がやや困難
 – 経年での変色の確認済み

ニチバンは定番で人気が高いため、ネット通販でも時々売り切れていることがあります。特に店舗では見つけにくい印象なので、ネットで入手しましょう。

 

► ダイソー / ニチバン:比較表

 

項目 ダイソー 大容量マスキングテープ ニチバン 軽包装用 紙粘着テープ
材質 和紙、アクリル系粘着剤 和紙、アクリル系粘着剤
表面の手触り ツルツル感あり やや粗い
透け具合 背景文字が隠れやすい 十分透ける
変色 現時点では不明、少し変色の可能性あり 経年で少し黄色に変色する
背の製本での使用 1度に30枚程度まで(15mm幅) 12mm~50mmの7種類から選択可能なので自由
入手しやすさ ダイソー店舗やネットで簡単に入手可能 ネットで入手可能だが、人気なので売り切れることも
価格(15mm幅) 110円(税込)/ 15m 約63円 / 18m(8個セット500円強として計算)
コスパ やや高め 良好
総合評価 楽譜製本に十分使える 定番品として高評価

 

► まとめ

 

用途別おすすめ:

・日常的な楽譜の補強 → ダイソー製品で十分対応可能
・本格的な製本作業 → ニチバン製品がおすすめ(特に厚みのある楽譜)
・急な補修が必要な場合 → 入手のしやすさからダイソー製品

 

どちらのテープも、ピアノ学習者や楽譜製本を行う方にとっては、十分に役立つ製品です。ダイソーのテープは手に入りやすく、コスパも高いですが、幅や粘着力の選択肢が少ないため、特に「背」の製本には使いづらいこともあります。一方、ニチバンは幅の選択肢が豊富で、長期的に使うには安定した品質を提供していますが、人気が高いため在庫切れの心配も。

筆者としては、普段使いにはニチバンを推奨しますが、急ぎの場合などにはダイソーのテープも有用です。用途に合わせて使い分けることが、より効率的で楽譜製本の作業をスムーズに進める方法となるでしょう。

 

本記事の内容は2025年1月時点の情報です。製品の仕様や価格は予告なく変更される可能性がありますので、購入時には最新情報を確認してください。

 

・ニチバン 軽包装用 紙粘着テープ

 

 

 

 

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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