【ピアノ】先生に聞けない素朴な疑問10選:真面目に答えるQ&A集 vol.12

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【ピアノ】先生に聞けない素朴な疑問10選:真面目に答えるQ&A集 vol.12

► はじめに

 

・「こんなこと、先生に聞いていいのかな…」
・「ググっても明確な答えが出てこない…」

こういった、聞きにくいけど実は気になるピアノ関連の疑問に、真面目に答えます。レッスンに通っている方はもちろん、スポット(単発)レッスンを受ける独学の方にも参考になる内容です。

 

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► 質問集

‣ Q1. 先生に「自分はどのような生徒に見えているか」を尋ねてもいい?

 

結論:聞いても問題ない

 

聞くこと自体には問題はありませんが、聞き方やタイミングには少し工夫するといいでしょう。以下にポイントを挙げます。

 

聞き方のコツ

単に「私はどんな生徒に見えますか?」と聞くよりも、少し具体性を添えると自然です。例えば、「先生から見て、私のピアノへの取り組み方はどう映っていますか?」のように聞くと、「評価されたい」というより「成長したい」という意図が伝わり、先生も答えやすくなります。

 

おすすめのタイミング:

・新しい曲に入る前
・演奏発表会後や区切りの時期

少し余裕があるときに聞くと、先生も丁寧に考えて答えてくれやすいでしょう。

 

聞くことで得られること:

・先生の視点で、自分の強み・弱点・伸びしろを知れる
・レッスン方針をすり合わせるきっかけになる
・先生との信頼関係が深まる可能性

 

注意

ただし、日頃の練習をしっかり積んでいることが前提です。普段の取り組みが不十分な状態でこのような質問をすると、真面目なフリをしているだけだと思われる可能性があります。

 

‣ Q2. ピアノを習いたいと言っている知り合いに先生の個人連絡先を教えてもいい?

 

結論:先生に許可を取るまでは絶対に教えるべきでない

 

仮に習いたいと言っている人が自分が信頼している友人だったとしても、必ず先生の許可を取ってから伝えましょう。順序を守ることが重要です。

また、近年はHPや連絡専用LINEなどを持っている先生も多いので、ファーストコンタクトはそちらから取ってもらったほうが、指導者側も情報が整理ができて助かることが多いでしょう。必要であれば、「◯◯さんに紹介してもらいました」とファーストコンタクトの際に添えてもらえば、スムーズです。

 

‣ Q3. 先生の得意とする曲(レパートリー)について、詳しく聞いてもいい?

 

結論:構わないが、下調べ必須、決めつけ厳禁

 

先生の得意とする曲(レパートリー)について詳しく聞くことで、思いがけない作品に出会ったり、先生のことも深く知れる可能性があります。問題ありません。

 

事前準備は必須

ネット上に、先生の本番情報や出版物がある場合は、よくサーチして知っておくことを第一にしましょう。明らかにHPに書いてあることを本当に知らないように質問されると、印象悪く映ります。

本人がきちんとパブリックで出している情報であれば、それに触れるのは構いません。

 

決めつけ厳禁

多少の情報で判断し「先生は近現代の作品はあまり演奏しないですよね?」などと、根拠がない推測による決めつけの質問はしないようにしましょう。こういった質問は、悪気がなくても嫌われます。

 

‣ Q4. ピアノ教室を辞めた後でも、先生に近況報告をしてもいい?

 

結論:もちろん構わない

 

師事関係がなくなった後での近況報告はしても構いませんし、多くの先生は喜んでくれるはずです。

 

頻度の目安

多くの先生は返事もしてくれるはずなので、タイミングが多過ぎないように、多くても年に2-3回にしておくといいでしょう。ただし、大人の生徒さんの場合、師事関係が解消されたタイミングで友人のように付き合えるケースもあります。その場合は、頻繁に連絡してもいいでしょう。

特に海外の先生は、「元気?」などと、たったそれだけのために連絡をくださる方が多い印象です。

 

‣ Q5. 先生の教え方が以前と少し変わった気がする…これは自分の成長?

 

結論:成長を示している可能性が高い

 

ピアノの先生が最近あまり「具体的な指導」をしてくれなくなった場合、手抜きではないかと不安になる方もいるかもしれません、しかし、多くの場合は先生に問題があるわけではありません。レッスンで「抽象的な指導内容」が増えてきたら、それはあなた自身がレベルアップしたサインの可能性があります。

 

初心者・基礎段階の指導内容

ピアノ学習者の基礎ができていない段階では、先生はどうしても「テクニック中心の具体的な指導」を行います。例えば:

・「ここでこれだけダンパーペダルを踏んで」
・「この部分の指使いはこのようにして」

このように、すぐに演奏に反映される実践的な内容を教えてもらえるのが特徴です。

 

基礎が身についてきた段階の指導

一方、ピアノの基礎が身についてくると、テクニック的な課題の多くは生徒自身で解決できるようになります。その結果、レッスンでの指導内容は「音楽論」や「表現力」といった抽象的なアドバイスが中心になってきます。この変化が見られたら、演奏力が確実に向上している証拠でしょう。

先生がサボっていると思い新しい先生を探す前に、今の自分のレベルと指導内容の関係をよく見直してみることが大切です。

 

‣ Q6. ピアノを通してできた「人との出会い」をどう大切にする?

 

結論:合わない人も、決定的なことがない限りは自分から切らない

 

音楽を通して人との出会いは多いはずですが、自分と合う人も距離をとりたい人も出てくることでしょう。合わない人も、決定的なことがない限りは自分から切らないようにしてみましょう。「自分から誘わないようにする」程度にしておくのがおすすめです。

筆者自身は、本当に合わないと感じた人や決定的なことがあったときに数回サヨナラしたことはありますが、原則としては、自分から切らないようにしています。

 

合う人を大切にする方法

友人くらいの近い関係であれば、ちょっとしたことでもこまめに連絡をするに限ります。「連絡をとっていなくても、遠くに住んでいても繋がっている」というのは、果たして相手を大切にしていることになるのでしょうか。

 

‣ Q7. 先生との信頼関係を深めつつ「緊張感」を保つ方法は?

 

結論:お互いに、慣れても一定以上の部分には踏み込まないようにする

 

慣れというのは怖く、適当な方向に流れて行きがちです。

 

以前に知人の高校教諭と話したときに、「入学したては “先生、おはようございます” と言ってくれる学生も、ゴールデンウィークくらいになると、それが無くなる」と笑っていました。

個人レッスンが中心の形態の場合、挨拶がなくなることはないと思いますが、プライベートなことや繊細な内容を平気で質問されるようになり頭に来ることは、指導者側にもあります。

 

『先生との信頼関係を深めつつ「緊張感」を保つ方法は?』という質問には、逆に生徒側として指導者と適度な距離を持っておきたいということでしょう。

お互いに「親しき中にも礼儀あり」を徹底し、慣れても、一定以上の部分には踏み込まないことを意識するのが一番です。そして、「変なことを聞きますが…」などと前置きすれば何でも質問していいと思わないことです。

 

‣ Q8.「前の先生はこう言ってた」と口にするのはNG?

 

結論:やめておくべき

 

もし「他の生徒さんはこうなのに」と言われたら嫌ではないですか?逆に「前の先生はこう言っていた」と言われるのは面白くないと思う指導者もいるはずです。慣れているので、それですぐに激怒する指導者はいないと思いますが、積み重なると釘を刺されることでしょう。

 

代替案

前の先生に言われたことをどうしても主張したい場合は、「このように思ったのですが、どうでしょうか?」などと、自分の意見として話してしまって構いません。ただし、自分が本当にそうしたいと思っているのであればです。何となく反対意見を思い出したからぶつけるのはやめましょう。

 

‣ Q9. 先生に「もっと厳しくして欲しい」と言ってもいい?

 

結論:言う意味がないと思う

 

筆者は学生の頃に「もっと厳しくして欲しい」と先生に言ったことがあります。しかし、「厳しくしたって、それがきっかけではうまくならないよ」と返されました。

優れた指導者であれば、今の生徒がどれくらいの力を持っていて、一度にどれくらいのことを消化できて、といったことを把握しています。そのうえで、今のやり方をとっています。

細かさという意味では、厳しくすれば、重箱の隅を突くような細かなことはいくらでも出てくるはずです。しかし反対に、それを全部受け止める気持ちはありますか?たくさん言われたことの中から「いいと思ったことがあったらそれだけ取り入れようかな」という気持ちであれば、むしろ、失礼になる可能性があります。

 

‣ Q10. 先生のピアノの調律が狂っている気がしますが、指摘してもいい?

 

結論:やめておくべき

 

ピアノレッスンでは、指導者から指摘がくると分かったうえで指摘が飛んでくるからこそ受け止められます。どんな助言も、それが「目の前の人物から」くる可能性を感じていないときにくると、どんなに正当なものであったとしても、対面では不快になるものです。演奏を聴いた友達から頼んでもいない助言がくると頭にくることでしょう。

調律のタイミング、調律師さんのスケジュール、費用面など、あらゆることの兼ね合いで調律を考えている最中かもしれません。狂っていること自体を先生が気づいていないことはないと思うので、生徒側から指摘するのは絶対にやめましょう

 

► 終わりに

 

先生に聞けないこと、ググってもあまり出てこないこと、たくさんあります。そんな小さな疑問を一つずつ解決していくことでピアノ学習を楽しくしていきましょう。

 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ情報メディア「Piano Hack | 大人のための独学用Webピアノ教室」の運営をしたり、音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。ピアノ音楽の作曲や編曲もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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